男性と女性では女性の方が男性の浮気を見抜くのは上手いとよく言われますよね。
男性は隠すのが下手だし女性は察しがいい。
確かにそれはあるんです。
これの理由は女性の80%程度がフレックスで男性の80%程度がフィックスだからです。
ただ、これは「察する能力の高さ」だけが全てでもなくて、その女性の素質から来る性質が「浮気する男性を作っている」というのもあるんです。
ネットの恋愛コラムにこんな話が載っていました。
ある奥さんが年下の旦那さんと些細なことでケンカをしました。
そしてその腹いせに旦那の携帯を無断で見たんだそうです。
すると、浮気をしているのではないかと思われるような女性との会話がありました。
そしてその事で旦那さんを問い詰めたんだそうです。
実はこれ後に全くの誤解だとわかるのですが・・・・
旦那さんが説明しているのに全く聞き入れず、奥さんは「浮気をしている前提」で話をしてケンカはもっと悪化。
いくら説明しても納得しない奥さんに旦那さんが「ケンカはやめよう。不毛だよ」というと、奥さんは「追求されると困るんだろう」と・・・
旦那さんが「家族で仲良く暮らそうよ」と言うと、「私を丸め込むのか」と怒る奥さん。
最終的に奥さんは旦那さんに「謝る気がないなら出て行って」と言い、旦那さんは出ていったんだそうです。
そして、後に奥さんは浮気は誤解だったことを認めて旦那さんに謝罪したそうですが、旦那さんは離婚をしたいという意志を変えず調停で離婚が成立しました。
奥さんはとても後悔しているそうなんですが・・・・
このお話、どこに「素質」が出ていると思います?
これは、奥さんが「旦那が浮気している」を前提に話をしているところです。
「浮気をしているかもしれないから追求してる」のではなくて、「浮気」は確定で話をしていますよね。
携帯電話にあった「浮気の疑い」は、LINEで部下の女性とのやり取りだったそうなんですね。
これはその部下の女性が仕事の失敗で落ち込んでいたので、上司である旦那さんが励ましていた内容でした。この旦那さんは部下には慕われていて他にも別の部下ともやり取りはあったようなんですね。
ただ、それはあくまでも仕事上のお話だけでプライベートではまったく会った事もないのだそうで、それは他の部下や同僚も認めています。
奥さんは最終的には探偵にも依頼したみたいですが、旦那さんは会社の部下以外も含めて浮気の事実は出てこなかったそうです。
「思い込み」というのは誰にでもあると思います。
そして今回のこのお話は、もしかしたら旦那さんには疑わしい行動などが普段から有ったのかもしれませんし、この部下の女性との会話も疑わせるような親しげな会話だったのかもしれません。
かもしれませんが、奥さんが旦那さんに問い詰めた時点では「確定」はしていないんですよ。
ここが「素質」が出る部分なんです。
男性に多いフィックスの素質の人は、「確定」していないのならその確定していないことも前提に話をします。
女性に多いフレックスの素質の人は、「察した」「想像した」「イメージした」ことを確定にして、その確定をもとにした話をよくします。
今回の奥さんも携帯電話をみた時点では「可能性」でしかないわけです。
ところが「謝る気がないなら」と言っているように、奥さんは「浮気は確定」でその後をどうするかの論議をしています。
実はフレックスの人は自分の頭の中のイメージを絶対にする傾向を持っていて、それはフレックスが強ければ強いほど「確定」の度合いが高まります。
女性の方が男性の浮気を見抜くのがうまいのも、フレックスの人のほうが「態度」「身振り手振り」「目線」「声のトーン」などの「非言語」に敏感なのもあります。
これによって僅かな違いを見つけ出しているんです。
ところが、その非言語にしてもそれは「確定」ではないんです。
ないんですが、「確定」として話しをします。
すると、本当に浮気をしている場合は「バレた」と思い焦って余計にボロが出てバレるのです。
これはこのブログで以前お話した、フィックスの頭の中は「文字」を優先していてフレックスは「映像」を優先しているってところからきています。
これも以前のブログで例えた話ですが、「私は昨日、ぶどうを食べました」と相手が言ったらフィックスはこの「文字(音声)」を記憶しその時の想像の映像はあくまでも「仮」なのです。
逆にフレックスはその言葉から相手がぶどうを食べている映像を想像しそれを記憶します。文字や音声はそれを作り出しための題材でしかなく映像を「答え」として記憶するのです。
その時に「ぶどうを食べた」という情報から映像を作るのに、そのぶどうの種類、量、大きさなどを想像しなければいけません。そしてその想像が大きくて大量のシャインマスカットを映像にしたらそれを「答え」として記憶するので、「シャインマスカット」を食べた記憶になっているのです。
でも、実際は相手は「デラウエア」だったりするのですが、それでも映像の記憶は「シャインマスカット」ですから、相手は「シャインマスカットを食べた」と言ったという記憶になっているんです。
これと、同じようにフレックスの人は何か浮気の兆候のようなものを見つけた時に、そこから映像を作り出します。その映像は想像のでしかないのですが、それはもう「答え」として記憶されるんです。
今回のお話の奥さんもこの話をしている時は、頭の中には旦那さんが浮気をしている映像ができているので、それが「前提」の話になるんですね。
でも、これって本当に浮気をしていたら「バレた」と思い動揺したり観念しますが、「間違い」だった時はどうなるんでしょうか?
それが今回のお話なのですが、仮の今回のお話が先に「間違い」の決定的な証拠が出てきたとしても奥さんの機嫌は悪いままだったりするんですね。それはその映像は記憶にあるからです。
例えば、夢で大切な人が亡くなる夢を見たら目が冷めて、それが夢だとわかっても悲しかったり辛かったりって感情は残りますよね。
そんな感じです。
そしてこれは「浮気の発見」ではないことでも起こります。
普段の日常の中でなんども起こるんです。
◎旦那さんが帰宅したら脱いだ靴下を洗濯機に入れることになっている。
旦那さんが帰宅して着替えていると・・・・・
奥さん「ねぇ。靴下を洗濯機に入れておいて」
◎休みの日に旅行の申込みを旦那さんがすることになっている
休みの日の夕方に・・・・・
奥さん「来月の旅行の申込みをしておいてよ」
「入れてない」「してない」が前提の会話をしています。
普段から忘れることの多い旦那さんのかもしれませんしこの事自体は些細なことです。
しかし、これが何度も起こり続けたら・・・・
「浮気を見抜く」っていうのも「本当だった」ときばかりがクローズアップされますが、今回のお話のように離婚までは発展しなくても確定で話して喧嘩になってってことは、「当たり」だった何倍も起こっていると思います。
「生存者バイアス」って話に似ていますね。
そして、日常的にこれをされたフィックスの人はだんだんとその相手に嫌気が差してきて、浮気の可能性が上がってしまう・・・・まあ、だからって浮気をしていいわけではないんですけどね。
「女性の方が浮気をよく見抜く」ってのは事実ですが、そのこにはもしかしたら「相手が浮気したくなる」要素を作り出しているから結果的に分母が増えて「多く見抜く」にもなっているように思います。
そうそう、こう反論したくなりますよね。
嫌気が差して別の女性と浮気をしてもその女性も確率的にはフレックスだから同じことをされるのに、なぜ浮気相手の方に行くのか?ってね。
フレックスが強い人は距離感がある時は無意識に「いい人」を演じるので、「浮気相手」の距離感ではこれはしませんからね。
自分はフィックス(論理思考、本音軸)とフレックス(感情思考、建前軸)どっちだろう?と思われた人はこちらで判定ができますので利用してみてください。その時に女性はフレックスが男性はフィックスが一段階強くなると見てください。
例えば、女性で本質がフィックス中(もしくは弱)でもう一人の自分がフレックス強とかなら性質的には「フレックス」な部分がかなり出ると考えてもよいです。
https://getterlabo.com/hantei/fixorflex/
それではこれで終わります。