人間関係の悩みを解決、自分自身を知ることのお手伝いをしている占い師でカウンセラーの藤原です。
子供に何かを教える時ってかなり「持って生まれた素質」によって理解しやすいかしにくいかが決まるんです。
これは塾の先生とか◯◯教室の先生やスポーツのコーチなんかも知っていて欲しいことなんですね。
もちろんお母さんも、これを知っておくと子供に勉強を教えたり何かを説明したりする時に役に立ちます。
うちの嫁さんが子ども絵画教室をしているんですが、僕のパーソナル心理学を活かして、子供の素質に合わせた教え方や教室の進め方をしているんですね。
嫁さんが言うには、ほんとに子どもは「素質」によってぜんぜん違うだそうで、「素質の違い」がわかっていて凄く助かるんだそうです。
多くの「先生」と呼ばれる人たちって結構このことを勘違いしていて、素質が違っても「自分の正しさ」で教えればどんな子供にもわかるって思ってる人がいるんですね。
長年やってきた経験値とかもあるんで、余計にそう思うのかもしれませんが…
これ先生に限りませんけど、多くの人の大きな勘違いは一人ひとりの個性があっても「この部分は誰にでも通用するよね」ってのがあると思いっているんですよ。
例えるなら、言語みたいな感じですかね。
多くの人は「日本語」で喋っていて、そこにいろいろな話の内容があるけど「日本語」と言う部分は共通で皆が同じものを使っていると思っています
「素質による違い」は「言葉の内容」だと思っている人が多いですが、「持って生まれた素質」の違いってこの例えだと「言語」の方なですよ。
だから、どんなに優秀な先生ではこの素質が違っていると、教えられる側からは「違う言語」で教えられているぐらいにわからないんです。
そして厄介なのは、現実に「言語」が違えば喋っている事自体がわからないので「わからない」って気がつくんですが、当然ですが「言語」は例えなんで実際には先生も習う側も「日本語」で話していますから違いに気が付きません。
以前、実際にあった話なんですが知り合いの女性に息子さんが学習塾で勉強についていけないって悩んでいるって相談を受けたんですね。
その子はけっこう優秀な子で勉強も好きで頑張っていて、偏差値の高い大学を目指していました。そこで、僕の住む街の中では一番有名で有名校への合格者も多い塾に入れたんだそうです。
でも、その塾に入った途端に勉強についていけなくなってしまったんだそうなんですね。
確かにそんな進学に力を入れている塾ですから、教えていることのレベルは高いんだそうでそれでついていけなくなったとのだと思っていたみたいなんですね。
ところが、息子に聞いてみると勉強の内容でなくて自分の担当の講師の言っていることがさっぱり理解できないと言うんですよ。
その子に言わせると「言ってることがさっぱり意味がわからないし、今、なんの話をしているのかもわからない」というのですね。
この子はさっきも書いたように優秀な子ですから、「理解ができない」と言うのはあまり考えづらいんです。
そこで、この子の素質は知っていましたから、その講師の生年月日をなんとか聞き出してくるように言ったんですよ。
すると、その子と講師の素質って全くの真逆で対極なんです。
だから、この子には講師の言っていることは「別の国の言葉」に聞こえると思います。
そこで、素質的に近いタイプの家庭教師を探したんですよ。
そしたら、近くの医大に通っている大学生で近い素質の子がいて家庭教師をしてもいいと言うので、試しに一度勉強を教えてもらったんです。
するとそこ息子さんは、「あのお兄ちゃんを家庭教師にして」とお母さんに頼んできたそうです。
塾のベテラン講師と子供には初めて教える医大生。
本来なら塾のベテラン講師が本職だし教えるのは上手いはずですよね。
でも、この息子さんには教えるのは素人の医大生の方がわかりやすいかったんです。
これが「素質の違い」です。
この場合は、主にコミュニケーションのやり方が違うから、理解ができなかったんですね。
うちの嫁さんの子供絵画教室では、コミュニケーションもですが絵を教える時の教え方とか何を練習で描くかとかも素質によって変えているんですよ。
例えば、フレックスの強い凄くイメージ思考の強いタイプの子供さんがいるんですが、このタイプの子は「デッサン」とかみたいな基本をやっちゃうとやる気を無くすんです。
なので、最初のうちは好きなものを描いてもらっていて、そこで描き方の部分をアドバイスしたり、必要なら練習していたんですね。
そして何度目かに習いに来た時に、タブレットを使って「世界の名画」をいっぱい見せたんです。
すると、それまでは落書きのように描くことが楽しかったのが、「名画の写真集を買って欲しい」とか「美術館に行きたい」とかいい出しました。
このタイプのイメージの強い子って先に「最高」のイメージを見せるのが一番良いんですよ。
そして、このタイプはそこにピンとくるとモチベーションが高くなるし、「何故そうなるか」は感覚でわかっちゃうんですよ。
逆に基本ばかりの地味なことをやらせ続けると、それが「絵を描く」ことのイメージになってしまって楽しくなくるんですね。
例えば野球をやりたいと言うなら近所のリトルリーグに見学に行くと、その子どもたちの野球がその子にとっての野球のイメージになるんでそれではやる気になりません。
なので、海外まで大変なら日本のプロの試合を見せたり、ネットなどで大リーグの試合を観せたほうがやる気になるんです。
ちなみに、さっきのこは子は小学校の低学年です。
同じ素質のタイプの子で、すでに来たときには独学でそれなりに絵を描いていた子はそういう「最高」なレベルのものを見せたら、色を重ねることで奥行きやリアルさが出ることを何も教えてないのにやり始めました。
あとは、その時のコツや知識を教えれば勝手にやるんですよ。
この子も小学校の低学年です。
逆にフィックスで論理思考の非常に強い子がいました。絵を描くのは楽しいらしいのですが、描かせてみると「原色」しか使わないんです。
しかも、赤の隣に青とかをグラデーションもぼかしもなく塗るんで「国旗か!」って突っ込みたくなるような絵でした。
このタイプの子には「理屈」を教えないといけなくて、理屈がわからないとできないし記憶できないんですね。
なので、色を混ぜる事を教えて何色と何色を混ぜるとどんな色になるかを教えました。
すると、色が作れるのが楽しくなってきたんですね。その他も「なんで」の部分を教えていきました。
すると2ヶ月程度で、最初は意味不明な原色ばかりの絵がすごく可愛らしいユニコーンの絵を描いたんです。
また、別の子なんですが、このタイプの素質の子は「理屈」という意味では先程の子と同じなんですが、この子の素質の特徴で「直ぐに結果がほしい」ってタイプだったんです。
すると、何回か通って完成させる絵だと次回は描く気がなくなってきちゃうんだそうで、一回の教室で描き終えるような小さなキャンバスに描くことをするようにしたら、毎回、楽しそうに描いています。
この子たちが一律に大勢の教室でデッサンからスタートで、最初は「丸」をひたすら描く練習とかしていたらたぶん楽しくなくて辞めてしまうんだと思います。
多くの「絵の先生」は、基本を飛ばして名画を最初から見せたりはしないですし、「絵を描ける」って人の素質は高確率でフレックスが強くてイメージ思考なんですね。
それだと、その先生は「理屈」をあまり教えません。
本人は理屈を教えていいるつもりでも論理思考の強いフィックスにはさっぱりわからないんです。
例えば、「掛け算九九」って小学校で習いますがあれって「しごにじゅう」「さんぱにじゅうし」みたいに「言葉」をイメージで覚えて暗記します。
これはイメージで覚えるフレックスは得意なんですが、理屈がわからないと覚えれないフィックスは苦手なんです。
フィックスには「4✕5は4を5回足すこと」って理屈とか何故の部分を教えるとすぐに覚えるんです。
ちないみに、途中に書いた知り合いの息子さんの話は、息子さんが強いフィックスで塾の講師は強いフレックスだったですね。
なので、フィックスの家庭教師を探したんです。
今回はかなり単純にしてお話しましたが、これ以外に行動の速さとか自分軸か他人軸か、ベクトルごとの言葉の聞き方使い方のちがいなどなどいろいろ違うんです。
それに12種類の素質事に固有の特徴もありますから、それもわかっていると更にそこに合わせれます。
もちろん、社会に出ていくには自分ではない素質の事も理解しないといけないですし、時に自分の素質とは合わない行動もしないといけないこともあります。
でも、「習う」とか「楽しむ」のならやりやすいくて理解しやすい方が良いのだと思うんですね。
そして、嫁さんの教室に通っている子の中には発達障害のグレーの子や発達障害と言われている子も多くいます。
でも、その子達もその発達障害と言われている行動や性質も「素質」から説明がつきますし、素質の性質に合わせれば何も問題はないんです。
出会った先生との素質が近いか遠いかでの「ガチャ」で決まっちゃうのって凄くもったいないと思うんですよ。
「ガチャ失敗」で才能がないとか勉強できないって思われちゃってる子ってけっこういるんでないですかね。
「先生」とか「コーチ」って言われる職業の人で興味のある人は是非、いちどパーソナル心理学に触れてみてください。
それではこれで終わります。
コメント
[…] なぜ伝わらない?子どもの素質に合った指導で劇的に変わる学びの効果 | 持って生まれた素質を知れば人生と人間関係の悩みは楽になる […]