人間関係の悩みを解決、自分自身を知ることのお手伝いをしている占い師でカウンセラーの藤原です。
全く怒らない仏様のような人はそうそういないでしょうけど、何かと言うとすぐに怒る人っていますよね。今の時代だと会社の上司とかだとパワハラって言われたり、家庭だとモラハラって言われたりする人もそんな人達です。
それ以外にも友人や知り合い、家族の仲など「人間関係」と言うものがある中でこの「怒る」と言う相手というのは多くの人は快くは思いません。
今回はこの人が「怒る」と言う場合の理由などを「持って生まれた素質」を交えてお話していこうと思います。
なぜ人は怒るのか?
そもそも人はなぜ「怒る」という感情を持つのでしょうか?
これはこのブログでメインテーマにしている「持って生まれた素質」と言うのが一つ関係しています。
素質のタイプで「怒りやすいタイプ」「あまり怒らないタイプ」ってのはあります。
ただ、素質のお話全般に言えるのですが、そうしやすいタイプはそのタイプであればすべての人がそうするのかと言うとそういうわけではなく、逆にあまり怒らないタイプだからそのタイプはすべてが怒らないのかと言うとそうでもありません。
そこには「そうなる理由」というのが生きてきた環境にあります。
同じ環境であれば素質によってなりやすいなりにくいが別れますが、より環境がそうなる環境になればなるほどなりにくい素質でもそうなることはあります。
素質によって「怒りやすい」「怒りにくい」の「差」は生まれますが、今回の「怒る」に関しては「怒る理由」にも素質は関係してきます。
最初に書いた人は何故、「怒る」という感情を持つのか?
人がこの感情を持つ時は2つあるんです。
生命や生命の維持を脅かされたとき
これは自分自身もですが、自分の家族などの身近な人がそうされたときにも怒ります。
この怒りというのは、「本能」での行動で野生動物が森で敵に遭遇した時は選択肢は2つしかありません。
「逃げる」か「戦う」かこの2つ。
言い換えれば生き残るにはこの2つしかないわけです。
怒るとは「戦う」を選択している時の状態なんですね。
他の動物に食べ物を取られそうになった時も、それを食べないと言うことは生命の維持の危機になります。
「生存本能」として怒ります。
そして生物の生きている理由の大きな部分が自分の遺伝子をのすことですから、自分の子供や家族に危害を加えることはこの部分の危機になるわけでやはり本能として「怒る」という行動をします。
これは人間も生物である以上はそうなのですが、これは多くの人にはこの「怒る」という状態は滅多に起きません。
日常的に「怒る」をしている人は戦争中でもない限りは「生命の危機」には遭遇していないのに「怒る」をしています。
これがもう一つの人の「怒る」って理由で多くの人の怒るはこちらが理由です。
自分の思い通りにするため
人の「怒る」の99%はこちらです。
特に頻繁に怒っている人はこれを日常的にしているんです。
こうなるメカニズムの多くは「母親」にあるんです。
母親が子供に対して、言うことを聞かせるための手段として「怒る」をします。
これはすべてが悪いわけではなくて、「怒ってでも教えないといけない」って事は存在します。
特に身体的に危険が及ぶような事は、小さい子供に理由などを説明しても理解するのに時間がかかってしまってその間に取り返しのつかないことになっては困ります。
ならば、「これをすると怒られる」と言うあるていど「恐怖」でその行動を抑制するのは仕方のないこともあるんです。
その時に子供は「相手を自分の思い通りにさせる手段」として「怒る」を覚えてしまうんですね。
なので、ある程度は仕方がないのですがこれを「自分の思い通りにしたい」が為に過度にやっちゃう親がいます。もちろん、親だけでなく学校の先生やスポーツなどのコーチなどでも同じです。
すると、そんな人は大人になったら自分の思い通りにならないことに対してすぐに「怒る」と言う手段をするんです。
解決しない
「自分の思い通りにしたい」の手段として怒るをするのですが、殆どの場合は解決しません。
表面的には相手がそれに合わせてくれたりするので、解決したように見えますが多くの大人はトラブルにしたくないので怒っている相手には言い返さないだけで納得はしていません。
これ相手が悪い場合でも同じことです。
部活などで、スパルタで怒って恐怖でやらせる人っていましたよね。昭和の部活はこれが多かったんですが、今でもなにかの分野で全国大会の常連校とかだったらいたりしますよね。
これ怖いから生徒は従いますが、その時ってその生徒は自身のパフォーマンスを100%出しません。
「怒られないように」しているだけで、人は楽しんでいる時でないと100%以上の実力は出せないんですね。ただ、その中でも負けん気の強い生徒だけが生き残って頑張るってだけなんです。
すると、大人しくてあまり立ち向かわないタイプの子はどんなに才能が有っても辞めてしまいます。
実際、一昔前のオリンピックなどで活躍する日本の選出って、持って生まれた素質が負けん気の強いどんどん前に出て行くタイプが圧倒的に多かったんです。
最近は、大人しかったり人に合わせたり立ち向かっていかないような素質の人も活躍する人が増えてきましたから、「怒る」ってやり方をしなくなって来ているんだろうなと感じます。
最初に書いたように怒りの理由が「自分の思い通りにしたい」だと、ほとんどが思い通りになったとしても一瞬だけです。なので、思い通りがやはり叶わないので更に怒りを増します。
いつも怒っている
自分の思い通りにしようとして、その手段として怒っても多くの場合は解決しないので、その怒りはどんどん内側に溜め込まれます。
「怒り」とは一種のエネルギーのようなものですから、一度、チャージするとしばらくはそのエネルギーがある状態になります。そこに思い通りに行かないから更に怒りがでてきて更にチャージされ・・・溢れたエネルギーの矛先はいたるところに向くので、今度はいろいろな自分にはどうでもいいようなことまで「思い通りに」しようとして怒りを向け始めます。
SNSとかで自分には関係のない、投稿に対してやたらと正義を振りかざして叩いてくる人もその根幹には「思い通りに」が働いていて、普段の生活の中で「思い通りに」ができないからその穴埋めとして「思い通りに」しようとしてくるんです。
でも、そんな事をしても大概は思い通りいかないですから、さらにエネルギーは増えて・・・負のスパイラルですよね。
思い通りにいかないの正体
自分の人間関係の中で起こるこの思い通りにいかないことの多くって、「持って生まれたっ素質」の違いから来ていたりするんです。
持って生まれた素質が違えば、論点も好き嫌いも違いますし、ある素質には何ともないことがある素質ではすごく負担だったり、ある素質には簡単なこともある素質は凄く困難と感じたりすることは無数にあります。
多くの場合は、自分の素質のできるを相手がしないからそれを「思い通りに」しようとしても、そうならないので「怒る」という手段を取ります。
そうすると「怒る」と言う手段を取られた側も「怒る」っていう反撃に出る場合があったりもしますが、往々にして最初に「怒る」という手段を取った側は「怒る」をしたつもりがありません。
「相手が悪いから」「相手を正さないと」「相手が間違っている」
もちろん、本当に相手が悪かったり原因の時もあるんですが、「手段」が「怒る」の人はその相手にも怒るを使って思い通りにしようとします。
なぜ思い通りにしたいのか?
では、怒る人はなぜそんなに思い通りにしたいのでしょう?
これは先程書いた「素質の違い」からくるものと「劣等感」からくるものがあります。
素質の違い
素質が違うということは多くの人が思っている以上に「違い」があります。
そして多くの人は「自分の素質」というフィルター越しにしか相手が見れません。
結果、どんなに客観的に相手を見ているようでもそこには「自分の素質」というフィルターがかかっているんです。
実際、偉人と言われる人や成功者などの教えや名言、脳科学者や心理学者にしてもその「人」に対する考えや解説は「その人の自身の素質」を語ってるだけだつたりします。
すると、どうしても自分の素質と違うものは「間違い」で、自分の素質と同じものを「正しい」と思ってしまうんですね。
「怒る」は素質によって差が出るって冒頭に書きましたが、これはその素質が「自分軸が強い」とか「自分が正しい」と思うタイプの素質であるほどこの「違い」に対して強く反応します。
その結果、「自分以外」に対して「間違い」と思いやすくなるのでそれを正したり、自分と同じにするための「思い通りにする」が多くなり結果的に「よく怒ってる人」になりやすいんです。
劣等感
これは、多くは子供時代に作られます。
親が「頭ごなしに怒る」とか「認めない」「受け入れない」「否定する」と言う行動をする時に多く起こります。
もちろん子育てをしていれば、子供が悪い場合も多くありますし子供だからわかっていないこと間違っていることも多くあります。
ただ、そんな時にも「子供なりの言い分」というものは有ったりするんですが、それを聞こうとせずに押さえつけたり怒って従わせたりすればこの劣等感は増していきます。
確かにその「言い分」を聞いても、間違いや子供の言い訳の時も多々あります。
ですが、そんな中にはその「言い分」を聞くと子供の言っていることにも意味のある場合もあります。
そして、例え「言い分」が間違っていようと言い訳だろうとまずその部分を確認せずに怒ったり認めないって行動をするとその子供の劣等感は強くなっていきます。
そして、そんな時の親は自分が「正しい」って前提で、子供を怒ることで「思い通り」にしようとしています。
これはもちろん「親」だけでなくても起こりますが、やはり多いのは親の影響だったりします。
この「劣等感」を強く持っていると、その親がした通りの「怒って思い通りに」と言う「手法」が無意識に当たり前になっているのと、「劣等感」が強いために相手を認めたりができないのです。
そのため、相手が正しいことを言ったり自分が間違えていたり、自分の意見が通らなかったり自分の思い通りに事が進まなかったりした時に普段から劣等感で「負けている」「認めてもらえない」って感情から、その事を受け入れたくないんです。
これも「思い通りにいかない」ので「怒る」ことで「勝ち」にしようとします。
相手が正しかったり自分が間違えていたりのような「それ自体」で怒れない時は、別のことなどで相手の弱みとかできていなことなどを「怒る」をして「思い通り」をやろうとしてきます。
まとめ
この2つの理由のどちらか。もしくは両方で「怒る」を良くする人になります。
よほど相手が悪い場合とか、自分や大切な人を守るためとかに怒るのは人間ですからあっても良いと思います。
誰かに負けたり、相手のほうが優れたていたりしてその事で怒りを覚えてそれを原動力に努力して追い越そうとす場合は強いモチベーションになったりもします。
何かを守るための怒りや自分の中での怒りを原動力にするのは良いのですが、「思い通りにいかない」ことの解決策に「怒り」を使うことは何一つ良いことはありません。
人間、大なり小なりこの部分は持っているのですが、これがあまりにも強く普段からいつも怒っているのは自分にも周りの人にも良いことはありません。
そして、多くの場合はいつも怒っていることに本人は気がついていないんです。
「正しいことを言っている」
「自分の意見や考えを言っている」
「相手のために必要なことを言っている」
そんなふうに感じていることがほとんどです。
気が付かないうちに周りに怒りをばら撒いていると、周りの人も怒りで返してくる場合もありますが多くの大人は喧嘩するような事はしません。
その代わりに、その人の「ご機嫌」を気しながら接するようになります。
そうなると、怒りやすい人と接している人は自分の意見を言わなかったり、言いたいことが有っても言わなかったり、自分が悪くなかったり理由があっても、いつも怒っている相手が機嫌が悪くなりそうにになると謝ったりするようになります。
結果、「自分が正しい」がより強まったりします。
でも、「思い通りにいかない」事はどんどん引き寄せるようになって増えたりするんです。
すると、ちょっとした「思い通りにいかない」に怒りその怒りを相手にぶつけます。
ちなみに、そんな時には「大声で怒鳴る」とかではなくて、もんくや不満を周りの人間に言いながら相手を懲らしめようとしたりやり込めようとするんです。
そして、それが相手に通用しないと今度はもっと他の人達にもその矛先を向けます。
なので、いつも怒っていたり人に攻撃をしているような人になるんですね。
ただ、これ先程も言ったように本人は「正しいこと言っている」とか「必要なことを言っている」としか思っていないんで気がつけないんですよ。
こういう人の「怒り」の「思い通りにいかない」って事は、あまり怒りを持たない人からみたら「どうでもいいこと」だったりします。
そして、この「思い通りにいかない」の殆どは、「自分以外に対して」の感情です。
そういう人の根っこには「自分の人生が思い通りにいかない」が強くあるんです。
そして他人の大半は思い通りにいきません。
それは、どんな相手でもです。
友達、仕事仲間、上司、恋人、結婚相手、親、子供、親戚、お客、知り合い・・・・
多くの自分以外の「思い通りにしかない」は「どうでもいい」ことなんです。
人間ですから、身近な人相手に不満や間違っていると思うことをいうぐらいは、むしろ必要なことかもしれませんが、「思い通り」を自分以外に向けるのは周りの人も自分も不幸にしていく行動でしかないんです。
これで終わります。
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