世の中の多くの人は「ポジティブ」を良いことで、「ネガテイブ」を悪いことのように思っいます。
確かに、前向きでいるのといつも後ろ向きでいるのでは、後ろ向きでは本人も苦しいですし周りも気分はよくは有りません。
そして世の中の「成功」とか「幸せ」を説いている本やセミナーとかは、ほぼ「ポジティブ」な事を勧めています。
社会的な「成功者」と言われる人たちも、その発言や行動はやはりポジティブで有ることが多いです。だから、そういう人たちの著書なども「前向きに」とか「できると思って行動」とか「成功するイメージしかなかった」みたいな事が出てきます。
本当にポジティブであることが必要でネガティブな自分は変える必要があるのでしょうか?
「持って生まれた素質」という観点を中心にお話したいと思います。
まず、僕自身は「素質」的には「非常にネガテイブ」です。
素質にはポジティブなタイプとネガティブなタイプが存在するんです。
これも、素質毎に「強い」「弱い」があり、そして「本質」と「もう一人の自分」の2つの素質の組み合わせで同じポジティブでも「強い、弱い」、同じくネガティブでも「強い、弱い」ができます。
言い換えれば、ポジティブなのかネガティブなのかはほとんどが「持って生まれた素質」で決まっています。
環境の影響はどうかと言うと表面的には出てきます。
親が否定的だったり一方的に押さえつけるタイプだったりした場合は、そのポジティブなところを表に出せなかったりします。怒られたりした経験則からポジティブな行動や発言を言わないようになったりって習慣ができてしまっています。
これは言わないようにしていたりするだけで、「中身」からネガティブになってわけではないので、時折そのポジティブな部分がでてきたりする人になります。
ただ、人間は生物なので生物というのは元来がかなりネガティブです。
そうでなければ野生の世界は生き抜かれません。なので、どうしてもネガティブな個体が生き残りやすく、ポジティブな個体は淘汰されやすいので基本的はネガティブなんです。
そのため、ポジティブなところがある素質でも「強いポジティブ」な素質で無い限り、見た目で「凄くポジティブだな」っていうふうにはならないんです。
特に日本人は民族的にもネガティブですからよけいにポジティブな人は少なくなります。
途中で「成功者はポジティブ」みたいな事を書きましたが、これは経済的な成功者に素質がポジティブなタイプが多いのと、最大の理由は素質がポジティブな素質の一部は「目立ちたがり屋」だったり人前に出るのをあまり苦にしないタイプが居るんです。
そのタイプの人は喜んで本を出版しますし、講演会やセミナーもします。TwitterやInstagramの発信も積極的にしますしTVにも出ます。
結果、凄く目立つわけです。
なので、ポジティブだから成功して本とかをだしているのではなくて、もともとが目立ちたがり屋で前に出たいタイプだから本を出しているんです。
逆にネガティブな素質のタイプの人は目立ちたくない人や人前に立ちたくない人が多いんです。
結果的に成功しても本も出さないし講演会もしませんし、SNSで積極的に発信もしません。
なので、巷の本やセミナーなどは「ポジティブだらけ」になるんですね。
言い換えれば、成功論を言っているのではなくて「自分の素質」を語っているんです。
ただ、全体的にみると素質がポジティブなタイプのほうが経済的な成功者が多いのも事実です。
その理由は2つあって、一つは素質的にネガティブなタイプはあまり「お金」を求めない傾向にあります。もちろん「欲しくない」わけでもないですし生きていくには必要です。
ただ、ある程度の事ができればそれ以上は無理してまでしようという欲求がありません。
ネガティブなタイプは、どちらかと言うと「精神的な満足」の方を好む傾向が強いんです。
逆にポジティブなタイプは「物質的な欲求」が強いタイプが多くて、それを手に入れる欲求が高いのです。
もう一つは、ある成功者の人が言われていましたが、金銭的な成功をするに必要なことは「やり方が間違ってない」と「回数をこなす」の2つなんだそうです。
「やり方」に関しては当たり前ですが、成功している人は普通の人が10回やる事を平気で100回、200回やってしまうんです。要は回転数が早いんですね。
ネガティブなタイプは、何か行動をしようとするとまず「できないこと」や「失敗」を思い浮かべます。そのため、結局は「何もしない」って人も多くなるんです。
回数をこなすスピードは素質毎にいろいろあってよいのですが、「ゼロ」には何をかけても「ゼロ」なのでそれでは何も起こりません。
ポジティブなタイプは行動のスピードは色々ですが、「できる」「成功する」「うまくいく」って事が思い浮かぶので「とりあえずやってみる」って事が多くなります。
すると経験値が増えやすく、「可能性」が高くなるんですね。
実はもう一つあるんですが、それは「引き寄せる」って法則に相性がよいんです。
ただ、この話を書き出すとそれで本が一冊書けてしまうので、ここでは割愛します。
では、ネガティブなタイプは人生がうまくいかないのか?幸せではないのか?
それは違うんでんですね。
ネガティブなタイプでも幸せな人はいくらでもいます。
まず、幸せの定義の問題があります。
「お金持ち=幸せ」ではありません。
一定量のお金は無いと不幸にはなりやすくなりますが、お金がいくら増えても幸せでない人はいくらでもいます。
人が幸せを感じているのかどうかって外からはとってもわかりにくいですが、それを見抜く方法をこの僕のブログで書いていますので参考にしてみてみてください。
https://ameblo.jp/getlabo/entry-12552530684.html
ポジティブな人も人生がうまくいってない人が多く居ます。
その理由は「ネガティブが足らないから」なんです。
逆にネガティブな人で人生がうまくいってにない人は、「ネガティブの使い方」がわかっていなんです。
ネガティブなタイプを僕のパーソナル心理学では「ケア」と言います。
「ケア」って意味は「ケアする」とか使うように使いますよね。
ケアの直接の意味は「手当」になるんだそうです。
どちらかと言うと「ケア」という日本語になっているので意味はわかると思います。
ネガティブなタイプはそのネガティブな発想を「ケアしたい」のです。
だから、マイナスに考えるのが目的ではなくて「ケア」するために手段なんですよ。
問題は、どうしても「できないこと」とか「うまくいかない」などの悪い方の事を考えるので、気分的に沈みやすいのと、世の中のポジティブシンキングを大なり小なり聞かされているので「そう思ったらダメ」って考えを否定しようとします。
これがネガティブなタイプがうまくいかなる大きな原因なんです。
なんであれ、そう考えたのならそれには「良い」とか「悪い」なんてないんです。
それを素直に受け入れれば良いんです。
ダメなのはネガティブに発想して思考停止していることです。
これはポジティブ過ぎる素質にも言えることで、ポジティブすぎる素質のタイプは何かを始める前に「できない」とか「失敗する」ってことは思い浮かびませんが、仮に失敗しても「まっいいか~」ってすぐに忘れてしまいます。
そうなると、「失敗から学ぶ」って言うのもできませんし、同じような失敗を繰り返すので周りからも信用されません。ネガティブなタイプで凄くダメな人って少ないのですが、ポジティブすぎる人って凄くダメな人がけっこう多いんです。
これポジティブすぎる人も思考停止しています。
ネガティブなタイプの人は、「できない」を素直に受け止めて「なぜできないのか」を考えて調べてみて、人に習ってそして準備すればよいんですよ。
それでも失敗した時は、今度はそこから学べばよいんです。
それを繰り返していると、知識や技量、人脈などが増えるから新しいことをする時にネガティブな考えが浮かんでも、対処方法をすぐに思いつけるので表面的はポジティブでいられるんです。
むしろ僕はこのネガティブに発想することでの対処を楽しんでいたりします。
ポジティブなタイプの人は逆に「ネガティブさ」を身につける必要があります。
多くのポジティブな素質で成功している人が言うのが、必要のは「ネガティブな思考」だとも言います。
これは、僕みたいな素質がかなりのネガティブな人間から見たら、それでも凄くポジティブには見えるんですが、ポジティブな部分の行動力と後天的に身に着けたネガティブな部分の慎重さを上手く持っているんだと思います。
ネガティブな自分がいるならそれを変えるのではなくて、うまく使いこなせばよいのです。
本当の意味での「ポジティブな人」って言うのは、ネガティブを使いこなした人のことだったりするんです。
それではこれで終わります。