子育てや仕事に役立つ「人の話し方は3種類」

4コマ漫画で素質を知る

人間関係の悩み解決、自分自身を知るためのお手伝いをしてるカウンセラーの藤原つとむです。

人の会話にしかたというのは、「持って生まれた素質」でほとんど決まっているんです。

これはよほど営業職とかで鍛えられない限り変わらないんですね。

以前、「本音軸」と「建前軸」と言うお話をしました。
これも「会話のしかた」になりますが、この本音軸と建前軸以外にも人には素質毎に3種類の会話の仕方があるんですね。

本音軸と建前軸でも出てきましたが、人は「喋り方=聞き方」になります。

この違いは、子育てなどでは親子でこの素質が違うと子供が親の話を聞けなかったり上手く伝わらなかったり、場合によってはこの違いで子供が不安になりあまり喋らない子になる時や癇癪を起こしやすくなったりって事も起きるんです。

仕事などの上では、営業などで相手に聞いてもらう場合にこれが違うと相手は聞いてくれなかったり、会話が噛み合わなかったりします。上司とこの素質のタイプが違う時も、上司は自分の素質のタイプを正しいとして伝えてくるので、素質が違うと上手くできなかったりして悩むことになったりもします。

この違いがある以上は、よくある子育ての「極意」とか営業の「正しい喋り方」などという「一つのやり方」がすべての人に通じるものは存在しないことになります。

では、具体的に4コマ漫画も交えてお話していきましょう。

ここでは、ある人が知り合いに「今度の日曜日に仕事を手伝って欲しい」と頼まれました。
この人達は鳥取県に住んでいて手伝ってはあげたいのですが、その日は大阪で法事があって家族で前日から泊まりで行くことになっているで断るしか有りません。

①のパターンは「何で、どうして」から順番に話すタイプです。

「手伝えない理由」は「法事がある」なんですが、その法事の内容や場所など「なんで」から説明してくるんですね。それを基本的には時系列で説明します。

このタイプの人は、「なんで」の部分を相手にわかって欲しくて、その何でが相手に納得の行く内容だと言うことを伝えたいんですね。

そしてこのタイプは全てが「他人軸」です。
他人軸の人は「みんな一緒」とか「協調性」とかが重要なので、その「行けない理由」っていうのも相手の納得の上で伝えたいのです。自分軸の強い人のように「それは自分の問題」とは捉えません。

必然的に話が長くなります。下手をするとこの4コマのお話だとその「叔父さん」がどんな人だったかとか、どんな事でお世話になったのかとかまで話し始めます。
なので、よく自分でも「何が言いたかったのか」って結論の部分がわからなくなってしまったりします。

次ですが。次の②のタイプは①とは逆に「結論」が重要なタイプです。

このタイプは全てが強い自分軸です。
自分軸の人たちは、この場合で言うと行くか行かないかは「自分の問題」であって「相手には関係ない」と思っています。なので、①のタイプのように相手に納得の行く理由を説明する必要はないと思っています。

行けない理由が、法事のような基本的には誰が聞いても「仕方がないな」って理由ではなくても、「家でプラモを作りたい」でも良いわけです。
なので、結論である「行く、行かない」の部分だけを伝えてきます。

あとは、話の流れや相手から「なぜ?」と聞かれたら、「法事があるんです」と答えますが、その時も①のタイプのように事細かくは説明しません。

ただ、後は経験則で「プラモを作る」を理由で断ると相手が不機嫌になったり怒られたりする可能性を知っているのでそこは誤魔化して言っいたりはするのですが、この②のタイプは強いフィックスでもあるので「察する」が苦手なタイプも多く居ます。

なので、平気で「プラモを作る」を言ってしまって反感を買ってしまう人もいるんです。

次の③のタイプは「自分のピンときているところだけ話す」です。

これ、4コマ漫画ではちょっと意味が分かりづらいかもしれませんが、こんな「的外れ」な返答をしてくる人っていませんか?
それはほとんどがこのタイプです。

このタイプは全てが強いフレックスです。
フレックスの人は「イメージ思考、感情思考」が強いので伝えるときにも自分がイメージしている部分だけを伝えてきます。

よく言う「主語がない」って会話をするのはこのタイプです。

今回の4コマ漫画では、法事の後に有名なお好み焼き屋でお好み焼きを食べることになっていてそこがとても楽しみなんですね。するとイメージが「お好み焼き屋」になっているのでそこしか伝えません。

するとお願いした側は「お好み焼きを食べる」しかわかりませんし場所の話がないから「地元」と解釈しますので、「じゃあ、それを食べた後でも」ってなってるんです。

ところが、このタイプは頭の中では法事のイメージはしています。イメージが一番強いのが「お好み焼き」なだけなんですね。だから、「大阪で法事」も伝えたつもりなんです。

わかりやすく例えると、頭の中に「富士山の絵」が浮かんでいます。
そこには、大きな雲も大きな鳥も描かれていますが、この絵を伝えるのに「富士山の絵」と伝えている感じです。そして、その絵は伝えたつもりなのでそこに描かれている「雲」と「鳥」も含んでいる事になっているんですね。

だから、「じゃあ、終わってからなら~」って言う頼んだ側の発言が、「大阪から行けるわけ無いだろう。何故そんな事もわからないんだ」って思ってるから「はぁ?」なんです。

途中に「喋り方=聞き方」という話もしました。
なので、これ相手に伝わりやすくするためには、このどれの会話をしているタイプかを見極めないといけないんですね。

よくビジネスなどで、「結論から言え」って上司がいたりしますが、これはタイプによっては通じないってことです。
これ「結論から言え」ってビジネスマンや成功者的な人が多い理由は、社会的や金銭的に成功しやすい素質のタイプが全て②の要素を持っている素質だからです。

あと、この②の「結論から言え」は③にも通用することが多いって事もそれが正しいになりやすい要因だと思います。

③は結論からでは無いですが、「ピンときたところ」しか聞いていません。
なので、①のように「なんで、どうして」から喋るタイプだと途中までしか聞いていなくて、しかも途中のピンときた部分以降の会話は返事はしても頭には入っていません。

なので、①の会話を③が聞いていると、途中のピンときたところで話し始めて割り込むか最後まで聞いていても頭に入っているのは途中の部分だけだったりします。

その点、②の会話は結論から入るので③にも比較的伝わりやすいのです。

そして②の返答を①が聞くと、①は自分が「なんで、どうして」から説明するのに②がいきなり結論から言うので凄く「冷たく」とか「威圧的」に感じます。

逆に②が①の会話を聞くと、②は自分は「なんで、どうして」の部分を相手に言う必要がないと思っているのに①がそこを延々と喋るので、「この人は何を言い訳をしているのだろう」「で?けっきょく結論はなに?」ってなってしまいますが、最後まで聞いていれば結論はくるので多少イライラしますが伝わらなくはないです。

③の返答は、そのピンと来ていることが結論や論点の部分ならよいのですが、ズレていると①にも②にも伝わりません。ところが本人は伝えているつもりなので、「なんで、わからないかな」って思ってしまうのです。

そして、4コマ漫画のように話が噛み合ってないのですが、この続きがあるとしたら「はぁ?」と言われた頼んだ側の人は、こう言います。
「いや、お好み焼きを食べた後にでも来てもらうことはできないのかって思って。夜までやってるんで遅くなってもかまいませんから。」

すると、③のタイプの人が「いや、それは無理でしょ。電車がないですし。」

頼んだ人「そうですか。困ったな~もしよかったら車で迎えに行けますよ」

③の人「え?何でそこまでして・・・大阪まできたら往復で終わっちゃうってわかりませんか?」

頼んだ人「え???大阪・・・って??」

③「最初から『大阪』って言ってるじゃないですか」

頼んだ人「は?大阪なんて聞いてませんよ」

③「え~話がおかしいですよ。『大阪』って言ったら『夜までやってるから遅くなっても帰ってきて』って言ってたじゃないですか」

頼んだ人「いつそんな話しました?」

③「もう、自分で行ったことを忘れてるんですか『夜まで~』って自分で言ってましたよ」

頼んだ人「いや、そんなつもりでは言ってないですが、大阪なら無理ですよね。わかりました」

③「だから、『大阪だから無理」って私が言ったことですよね。それなのに、『帰ってこれる』かとか何度も『来れるか』って聞くから別の話なのかとか思っちゃいましたよ」

はい。
こうやって文字で起こすと誰の何がおかしいのかってすぐにわかりますが、実際の会話って「言った言わない」の水掛け論になりますからね。

③の人は最初から「大阪で法事」が伝わってるって前提で全て相手の返答を解釈してしているんですね。しかも、この場合は「大阪で法事」と言葉で言ったと思っています。

まあ、ここまではっきり言うかは関係性とか同じフレックスでも素質によいりますけどね。

①と②の人からは③の人は、最初と途中と最後で話が変わっているように見えるのですが、③の人からは最初から言ってるのに後出しジャンケンで①や②の人がその事を言いだしたように見えるんです。

基本的には①のタイプが説明は一番うまいのですが、細かいところまで説明し過ぎて「何が言いたい」のかが分かりにくくなる時があります。

②のタイプも簡潔に説明させると上手いのでビジネスシーンとかで良かったりします。ただ、「なんで」が必要な時でもそこは「自分の問題」と伝えない時があって後で問題になったりします。それとやはり「冷たい」ってイメージになりやすいです。

③のタイプはイメージを伝えるような事は非常に上手いです。絵とか音楽などの「数字化」できないようなことの表現はとても上手いですし的確です。ただ、逆に説明しないといけないようなことは「伝わらない」って事が起きやすいのと、「伝えている」つもりで言葉にしていないので相手はわからないのですが、伝えたつもりのことを「絶対」にしてしまう傾向があるので、相手の方を「間違い」として喧嘩になったり相手が気分が悪くなったりすることがあるんです。

どのタイプなのかを見極める目安は、①のタイプは話や文章が長いですしLINEとかのやり取りを自分で終わりにしようとしませんから、「ありがとうございました」とかスタンプとか送ってきます。


②のタイプは、話や文章は短いです。LINEとかだと「怒ってる?」って思ってしまうほど「業務連絡」のような返答が返ってくる時があります。あと、返事が無い時もありあす。これは、「決めるのは自分の問題」って思ってるときに決めたことは相手には伝える必要はないって思ってたりするからです。

③のタイプの特徴は、主語がないって事と論点や結論がヅレている事がよくあります。説明とかも順番とかめちゃくちゃだったり「なんの話」なのかを伝えずに説明しだしたりします。あと、「擬音」が多いです。LINEとかは稀に長文で来る時はありますが、基本的には「細切れ」で来ます。

まあ、パーソナル心理学を習ってもらったらすぐに分かりますが笑

①の人に伝えるには「なんで、どうして」を説明してから結論を伝えてください。

②の人には「結論」を簡潔に伝えて、「なんで」とか「どうして」って来たれたらそこを説明してください。あと、数字とかで具体的に言うと理解してくれます。

③の人にはイメージの言葉を短く伝えるのが伝わりやすいです。説明はどんなにしても途中から聞いていません。どうしても説明が必要な時は一度にするのではなくて「6割伝われば」ぐらいでざっくりしたのを何度かに分けるといいです。

子育てに関してなんですが、①のタイプの子供だけがするのですが「落ちや結論のない話」をしてくる時があります。これは、①のタイプが他人軸で他人軸の人は「みんな一緒」って思っているので、お母さんやお父さんと「情報の共有」をしたがります。これは大人になっても親しい相手とはします。
この時に、②や③の親が途中で「何が言いたいの?」とか「結論はなに?」とか別の話をしだしたりして途中で遮ることを繰り返すとそれをしなくなります。
それをしなくなった①のタイプの子供は精神的に不安定になりやくて、癇癪を起こしたり不登校になったりしやすくなります。そこまでいかなくても、人と話すのが苦手になったりしやすいです。

延々と落ちのない話を始めたら「そうなだ~」とひたすら聞いてあげたらこのタイプの子供は安心します。

子育てや仕事、恋愛などで相手とどうもうまく噛み合わないとかいつも話が伝わらない、相手が急に不機嫌になるとか誤解されるなどあったり、自分は「コミュ障」とか思ったら一度、セッションを受けて見られるとよいですよ。

自分のコミュニケーションって自分ではわからないですし、相手のコミュニケーションのタイプを理解していると人間関係はとても楽になります。

それではこれで終わります。

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