子供の叱り方は3種類

子育て、親子関係

人間関係の悩みを解決、自分自身を知ることのお手伝いをしている占い師でカウンセラーの藤原です。

以前、このブログで子供の褒め方には3種類があってそれを間違えると褒めたことにならないってお話を書きました。

今回は「叱り方」です。子育て中のお母さんや子供が叱っても言うことを聞いてくれなくて悩んでいる方に参考になると思います。
これも「褒め方」と同じで素質事に響く叱り方ってのがあってそうでない叱り方をすると、子供にはあまり響かなかったり逆に必要以上に萎縮させたりすることもあるんです。

素質のお話の前に、「叱る」と「怒る」の区別のついてない人って多くいます。
これは親子関係だけでなく先輩後輩とか上司部下、監督やコーチと選手なんかの場合も同じです。

「叱る」のは相手のためにする行動です。

「怒る」は自分の思い通りにするための行動です。

もちろん、親だって人間ですから「怒るな」とはいいませんが、「怒る」なのにそれを教育だとか躾だとか言っている勘違いプチ毒親がけっこういるんですよね。

もっともらしい理由を付けて叱ってるふりをして、その大本は自分の思い通りにしようとか自分の正しいを押し付けようとしてたりだとかって親がけっこういます。

そういう親っていうのはそもそもが自分の人生を思い通りに生きれていないから、子供を自分の思いどおりや自分自身を自分で縛っている「こうでなくては」を子供にも向けているんです。

こんな状態の親は「素質」のお話以前ですが、そうでない人でもこの「素質」を間違えるとせっかく子供のために「叱る」ってことをしても半減してしまいます。

それでは、「持って生まれた素質」による「叱る」の違いを解説していきます。

まず、「叱る」の違いも「褒める」と同じ3つのベクトルの違いで異なります。
「褒め方」も気になる人はこちらの記事です。
https://getterlabo.com/2024/05/23/post-1054/

自分のベクトルや子供のベクトルなどが知りたい人はこちらを参考にしてください。
https://getterlabo.com/twelve/

まずは、Hベクトルから。

Hベクトルの素質の人は「他人軸です。
他人軸は言葉のとおりに軸が「他人」にあるんです。

なので、叱る時も「みんなに迷惑だよ」とか「みんなが嫌がるよ」と、その行動が他人に影響するって事を言わないと響きません。

ただ、これだと問題なのは子ども自身の事で叱ったときです。

例えば勉強をしないとかだと「誰かの」が関係ありません。

そんな時は、「お母さんが悲しい」って話をするとよいです。
他人軸のHベクトルの子供は「お母さん」を悲しませたり苦しめたりするのが凄く嫌なんです。

その他では、例えば掃除をする約束をしていたのにやらなかったとかだと、掃除をしなかったこともですが「お母さんとの約束を破った」って事を叱ると響きます。

次にEベクトルですが。
Eベクトルの人は自分軸がとても強いんです。

なので、さっきのHベクトルとは逆で叱っている本人の問題だって事を言わないと響きません。

逆に言うと、「みんなが迷惑」的な話はわからないわけではないんで必要な時はその話もしないとはいけませんが、あまり響かないのも確かです。

そんな時は「自分が損をする」って言い方のほうが響きます。

Eベクトルの特徴は「自分の損得」が重要なんですね。

とくにEベクトルの中には非常に自分軸が強くて「人は関係ない」って思っているタイプの素質がいるので、このタイプにはとくに「自分が損する」のようなその行動でみんなが迷惑すると「嫌われる」とか「相手にされなくなる」ので結果的に「自分が損をする」ってのが響きやすいんです。

それとこのタイプは「リアルな結果」が重要なんで、褒める時も言葉もですが「結果」を与えるほうがいいのですが、同じように叱る場合も「自分がリアルに損をする」事をするのも効果的です。

これは以前このブログで書いた「テストの点とかで報酬を与えるのは」って事とと同じで、Eベクトルのタイプは損得だしリアリストなんで「リアルな結果」にするのが1番なんです。
この記事が気になる人はこちらですので読んでみてください。
https://getterlabo.com/2024/07/03/post-1058/

だから、約束を守らなかったりしてはいけないことをしたら「お小遣いを減らす」とか、先程の「テストの点」の報酬の金額を下げるとかにすると響きます。

次はAベクトルですが。

Aベクトルですがベクトルの人は自分軸ではありますが、イメージ思考が強く「世間」とか自分の周りの人から自分のイメージが重要なんです。

なので「カッコ悪い」とか「嫌われる」みたいな話が響きやすいんです。

それと感情思考でもあるんで、理屈とかをあまりくどくど説明するとまったく聞いていなかったりします。
とくに感情のスイッチが入ってる時はいくら正しくても説明は通用しませんし頭に入っていきません。

叱る時の「何故」の部分は必要ではあるんですが、これは冷静になっている時に別にしないとまったくわかっていない可能性があります。

イメージで感情のタイプなんで、どうしても「これはダメ」みたいな時は冷静にその事を説明するよりも感情をぶつけた方が「理由はわからないけどよくない」と言うのは理解します。

この「叱り方」の違いなんですが、これは「叱る側」もその素質の叱り方をしてしまいます。

すると、ベクトルが違うと効果がなかったりするんですね。

Hベクトルのお母さんだと「みんなに迷惑でしょ」みたいなことを言いがちなんですが、Hはもちろん同じなのでよいですしAにもある程度は通用しますが、Eにはあまり通用しません。

Eベクトルのお母さんは、Eベクトルが「結果主義」なんで結論をぶつけてきたりするんで、「なんで」が重要なHだと必要以上に「怒られたと」とか「見放された」みたいに感じてしまいます。Aには変に説明しないのでまだ伝わりやすかったりはしますが「冷たい」と言う印象は持たれるかもしれません。

Aベクトルだと感情思考なんで、感情が優先してしまうからHやEは何について叱られているのかがわからなかったりします。とくにAベクトルの人は「主語がない」って話し方をよくするので何かわからなかったり子供が誤解していたりします。

あと、Aベクトルの人は「木を見て森を見ない」傾向があるんで、凄くピンポイントな部分ばかり叱って論点が伝わっていない時もあります。

「褒める」でも書きましたが、よく本とかネットに書いてあるような「一つの方法」で全ての子供に通用するやり方ってないんですよ。

その時は子供は聞かされますが、それって伝わってなかったり響いてなかったりして「なんど叱っても聞かない」みたいな現象になったり、それが原因で萎縮しまったら本末転倒になってしまう時もあります。

うちの嫁さんが子ども絵画教室をしていますが、その時にこの「持って生まれた素質」に合わせての教え方や褒め方、時に叱り方などをしていますが、他では馴染めなかった子も楽しそうに通ってくれています。

そして、最初にも書きましたが「叱る」のではなく「怒る」をしていると、子供は自分が嫌なことや思い通りにならないことがあると「怒ればいい」と学習してしまいます。

そのまま大人になるとキレやすい人になったり、モンスターペアレントとかモンスタークレーマーになったりするんです。

「褒め方」も含めて参考にしてみてください。

「叱る」と「怒る」って自分でも気がついていない人が多いのですが、そう言う人って無意識に自分が正しいって決めつけていることが多いんです。

一つの目安ですが、何か有ったときとか子供が何か言った時に「自分の結論」を言ってくるのは「怒る」をよくやる人で、「何があったのか?」をまず聞く人は「叱る」をすることが多い人です。

例えば、家に帰ってみたら頼んでおいた掃除を子供がしていなかった。

怒ることをよくする人。
「掃除ができてないじゃない」「掃除を頼んでおいたでしょ」

叱るをよくする人。
「どうしてできなかったの?」「なにかあったの?」

前者は自分が勝手に結論を出してそれが正しい前提で怒ってるんです。
後者はまずは何が有ったかを聞いてみてから判断しているんです。

こちらはベクトルの違いによる話し方の違いのお話です。
こちらも参考にしてみてください。
https://getterlabo.com/2023/08/03/post-547/

それではこれで終わります。

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