人間関係の悩みを解決、自分自身を知ることのお手伝いをしている占い師でカウンセラーの藤原です。
Part1では「フレックスが強いタイプ」のパワハラの話をしました。
今回は「フィックスの強いタイプ」のお話をします。
前回のフレックスの強いタイプのお話の時に、「一番厄介」って書きましたがその理由は数が多いってのもですが、「理屈」が通じないのでお話にならなかったり感情やイメージで動いているんで考えや行動、指示などが一定ではないので非常に厄介だってことだったんです。
今回のフィックスの強いタイプは、「フレックスの~」よりは割合的には少ないですし基本的には「理屈」は通じます。
ちなみにまだPart1を読んでいない人で興味がある人はこちらも合わせて読んでみてください。
https://getterlabo.com/2024/10/02/post-1326/
フィックスが強いタイプ
フィックスが強いタイプのパワハラをする人って主に2種類います。
他人軸のタイプと自分軸の非常に強いタイプです。
他人軸のタイプ
フィックスが強くて他人軸のタイプの中でも「自分が正しい」って思うタイプがいるんです。
このタイプの人って、自分の知識やスキルとか能力で他の人を導こうとするんで、基本的には「リーダー」には向いているんですね。
なので、組織のトップにいたり何かを教えるような立場だったりするとその素質と相性がとってもいいんです。あとは、政治家とかにも多くいます。
では、このタイプがパワハラになる時って言うのはその「自分が正しい」を押し付けてくる傾向があるからです。
それが、会社の中で本当に正しかったり相手にとっても正しい場合は問題ないんです。
なので、このが上手く言っていると「良いリーダー」にもなるんです。
ただ、そこがズレている時が問題なんです。
「会社の方針」とかならそれは「良い、悪い」の話でないので、勤める以上はそれに従う必要もあるんですが、それが「人として」とか「立場の違い」とか場合によっては「法律」とかって言う「違い」に関しても「自分が正しい」で押し付ける時があるんです。
どういうことかって言うとですね。
このタイプが特に「パワハラ」って言われることが多いのが、部下が女性でこのタイプが男性の時なんです。
よくこのブログでお話ししますが、素質の組み合わせなどの理由で男性の80%程度はフィックス傾向で、女性の80%程度はフレックス傾向なんですね。
これもよくこのブログで書きますが、人間関係のトラブルの多くはこのフィックスとフレックスの違いが原因です。
そうなると今回の素質はフィックスが強いので、フレックスの多い女性とはそもそもが相性が悪いわけですよ。
ただ、それだけならフィックス傾向の多い男性が上司になると女性相手には全部がこの状態になるかというと決してそうでもありません。
確かに、フィックスとフレックスの違いからコミュニケーションとかの問題や察せれないとかとか、寄り添えない的な問題は起こりやすくはなりますが「モラハラ」と言うレベルにあなるかはまた別のお話です。
多くの女性だってそのぐらいの違いは心得ているわけですよ。
ところが、今回のこのタイプの人は「自分が正しい」が強いので、自分の「フィックス」からくる行動や言動、価値観などが「正しい」であってそれをしない人はすべてが「間違い」って思ってしまうんです。
更に厄介なのは他人軸であるこのタイプは、「軸」が相手にあるためその自分と違う相手を「自分のおもう正しい」に変えないといけないと思っていて、それが相手のためだとも思っているですよ。
その時にいくら価値観が違うとかそんな話をしてもこのタイプには通用しません。
このタイプは自分と違う相手が自分の正しさを「価値観の違い」って言うのは、ただ「本当の正しさをわかってない」と思っているんですね。
これ一番対立しやすい、「フィックス、フレックス」で出やすいのでこの話をしたんですが、このタイプは素質の違いとかだけでなく、自分の正しいは「この世界の正解」であってそれと違うのは「本当のっ正しい」をわかってないとしか思わないんですよ。
なので、最初は「相手のために」自分の正しいをわからせようとしますが。それが通じないと今度は「わからない馬鹿だ」と思い始めます。
特に、フィックスで論理思考の強いこのタイプは、女性の感情思考的な部分を「頭が悪い」と思う傾向があるんですね。
以前、僕のお客さんの女性が会社の上司のことで相談に来た時の話ですが、この女性はフレックスの強い素質でした。そしてその上司はこのタイプの素質です。
この女性は結婚していて2人目の子供を望んでいました。
なので、この上司に妊娠した時のために予め産休になっても良いように仕事の調整を頼んだんですね。
すると、この上司は「仕事と子供とどっちが大切かぐらいはわかるだろう」と応じてもらえなかったんです。ちなみにこの女性はパートです。
この女性は何度か上司にその事を相談したのですが、「2人目なんて必要ある?」とか「うちは子供は1人だけどそれで問題ない」とか「仕事が優先なのが常識だろ」とかまったく受け合ってもらえなかったそうです。
普段からこの上司は、自分の価値観とかを押し付けてきてそれと違うと馬鹿にする傾向がありました。この女性が「仕事よりも子供が大切です」と反論したら「頭が悪い」と言われたそうなんです。
このタイプの人って「理屈」ですべてを判断してしまう傾向が強くて感情とか情緒を考えません。
その理屈が間違っていたり論破されると、このタイプは「理屈で負ける」のが大嫌いなのでそうなると屁理屈を言ってでも言い負けないようにします。
俗に言う「こう言えばああ言う。ああ言えばこう言う」ってタイプですので、絶対に自分の間違いは認めません。
なので、このタイプの対処法は「正しい」とか「正しくない」って論議をする事は無駄なんです。完全に論破すると言ってこなくはなりますが、非常に嫌われるのでその後が大変になります。
どうしても、このタイプを相手にするより会社を辞めちゃうのが一番の対処になるんですが・・・
そうもいかない時は、理屈で対抗するのが一番の悪手になりますから、とりあえずはその正しいに逆らわないでいるのが一番の対象方法になります。
少なくとも、Part1でかいた「フレックスの強い」タイプとは違って、話がコロコロ変わったり言った言わないってのは無いですからね。
ちなみに、このタイプのことを書いている記事がこれですので興味ある人は読んでみてください。
https://getterlabo.com/2023/10/24/post-577/
自分軸の非常に強いタイプ
フィックスが強くて自分軸も非常に強いタイプです。
このタイプのパワハラって数が少なんですよ。
その理由は、このタイプは自分軸が強いんで組織は苦手なんです。だから、あまり組織にいませんし協調性が低いんで出世とかしないんで上司にもなりにくいです。
そして、今回の3つのタイプのどれにも共通ですが、この素質のタイプだと必ず「パワハラ」になるわけではありません。「フレックスの強い」ってタイプはパワハラになる確率は高いんですが、「フィックスで他人軸」のタイプはかなり確率は低くなります。
そして、今回のフィックスが強くて自分軸も非常に強いタイプは更に確率が落ちます。それでいて組織にはあまりいませんから、出会う確率はかなり低くなります。
ただし。もしもこのタイプのパワハラに出会ってしまったら、とにかく逃げてください。
他のパワハラの人が「優しい上司」に思えるぐらい最悪です。
そんな人ですからやはり組織にいたら出世しにくいんで、なかなか「上司」という立場では現れないんですが・・・・
たまにいるのは、やはり個人事業主や零細企業とかの社長です。
従業員も数人とかの場合が多いですね。組織でいたらその組織はブラックとかで機能していなくてまともな人がどんどん辞めちゃうんで、このタイプが生き残って必然的に上司になっちゃったって場合です。
前回、このパワハラの3タイプは「モラハラ」「毒親」とも共通だってお話しましたが、このタイプが毒親だったお客さんが何人かいますが、完全に子どもの人格も人生も壊されています。
何が一番問題かって言うと、これ説明が難しいのですが言葉で言うとこのタイプには「相手」って概念が存在しません。
もちろん、話もするし一緒に仕事もするんで「相手」は認識していますが・・・
それは「物」として認識しているだけなんですよ。
僕らは育った環境や素質によって差はありますが、「相手」にも感情や気持ち、考え、価値観とかの物質としは見えない部分があるってのを認識しています。
ですが、このタイプにはその認識が非常に苦手です。
もちろん、これは子供時代に鍛えることは可能です。可能ですが、それは身長が低い人がバレーボールやバスケットボールの選手になるのと同じで、もともと身長が高い人の何十倍も努力しなければなりません。
そして、特にこの素質が強い人はそこを鍛えても、結局は「◯◯を言ったら✕✕と反応した」と言う感じで覚えているだけで本質的には認識ができていない場合が多いんです。
しかも、自分軸の非常に強いこのタイプは、自分が意識を向けたもの以外は頭に入りません。
僕らって自分から覚えようとしたもの以外にも覚えたり理解する事って沢山あると思うんです。
特に人間関係なんて、わかってなくて相手を怒らせたり悲しませたりして相手に何か言われたり、他の人に意見されたりして覚えたり理解する事っていっぱいありますよね。
でも、このタイプは「それを覚えよう」と思ってないことや興味がなければ、いくら相手に言われても他人から意見されても「それは関係ないこと」って思ってしまうんですよ。
とくに「みんな」がやってるとか考えているって事を自分の考えや意見にするとか理解しようって全く考えないので「自分」って答えだけでしか考えないんです。
これ人間関係だけなく、「知識」って言う部分でもそうで例えばテレビを見ていたら、たまたま流れてきた事で「へ~知らなかった」ってなることがありますよね。
でも、このタイプの人はそれは自分には関係ないから頭に入りません。
それはネットでも人間関係においても同じです。
なので、決して頭の回転とかが悪いわけではないんですが、凄くものを知らない人が多くいます。
そして、知らないことを気にしませんし、自分の知っている「外」があるとも考えませんしその狭い知識や価値観から全てを判断してきます。
だから、このタイプの人が上司とかになると全てが一方的になります。
とにかく、全ての事は独自のルールと理屈で動いていて、そこには法律も社会通念も道徳も関係ないんです。
以前、このタイプの女性が相談に来られた時に、「みんながどう考えているかとかどう思っているか、なんて考えたこともないし考える必要があるとも思ったことがない」って話していたことがあります。
ちなみに、この女性の悩みは「出会う人みんなから嫌われたり疎まれたりする」なんです。
そうなっているのに、相手が「どう考える」とか「どう感じている」かとかっていうのは考えたことがないんだそうです。
これは「考えたことがない」っていうのは、「考える必要がない」と思っていたわけではないんですよ。「必要がない」って言うのは、「考える」ことも可能だけど「必要ない」って判断して「しない」という選択をしたってことですよね。
そうではなくて、このタイプには「相手がどう考える、どう感じる」って言う目に見えない部分を「考える」とか「感じる」っていう概念自体がないんです。
なので、その女性に「みんなが考えている事とか感じているってことを、話したり行動したりする時には考えてそれを考慮する必要があるんですよ」とお話したら、「そんな必要なんてあるんですか!」とすごく驚いていました。
わかりにくいので、最近、実際にあったお話をしましょう。
ある女性が個人経営のお店にパートで勤め始めました。
勤めだして1週間もしないうちに、その経営者の男性から突然、「辞めてもらう」と言われたんだそうです。
その女性には辞めさせられる心当たりがありませんし、そんな話は辞めてもらうと言われるまで一度もされていません。
理由を聞くと、「接客中に商品名が出てこなかった」「お客が注文した内容を聞き取れなかった」この2回の失敗で「あなたは接客ができない。このまま勤めていてもそれは変わらない」と言うのが理由でした。
この女性は接客の経験はいろいろなお店で15年以上あるベテランで他の店ではむしろ接客は高い評価を受けていたんです。
なので、この女性は「それは、勤めて数日で全ての商品名を覚えていないからと、まだ慣れていないから起こったことで慣れてくれば起こらない」と反論すると、その経営者は「そんな事はない。今できないならいつまでも変わらない。慣れてないのでなくてそういう人なんだ」と言うのですね。
これどう思います?
そもそもが、こんな理由では解雇はできません。
この経営者は改善の為の指導もその期間も与えずに、いきなり勤め始めて数日で「できない人間」と決めつけて話し合いも何もなく一方的に解雇してきたんです。
これは明確に「解雇理由が不当」だとなります。
この女性は接客以外の仕事もしていましたから、実際に接客をしたのは数回なんだそうです。
それで最初から1度の失敗もなくできる人なんていません。
この経営者の男性はもちろん、今お話しているフィックスで非常に自分軸の強い素質の人です。
これ、このタイプの人は「相手という概念がない」と書きましたが、ここでは相手の女性の立場や状況そして何を思っているのかとかを一切考えていません。
本人が「慣れてないからの失敗」と言っているのに、「そうではない」と何故か相手の事を決めつけています。
そして、話し合いとか指導とかもないままにいきなりの解雇も、このタイプには相手側に立つということが一切できないので「話し合う」とか「指導する」って言う発想もできないんです。
「接客ができるようにならない」と言う決めつけも「相手」と言う発想ができないから「自分だけの考え」でしか見れない結果です。
それに、先程書いたようにこれは解雇理由にはなりませんし、有期雇用なんで期間が満了するまではよほどの理由(無断欠勤が何日も続くとか店のお金を盗むとか)がない限りは解雇できません。
しかも、この女性が労働基準監督署に相談に行ったところ、労働条件通知書などの書類も不備だらけで解雇をしておきながら解雇通知も解雇理由証明書の存在も知らないので出していません。
ですが、本人はすごく立派な経営者で人を見抜く力も誰よりもあると思っています。
この勘違いも「他人」という自分以外の概念がないから「比べてない」事によって起こっていますし、雇用や解雇の知識の無さも「自分が意識したこと」以外は頭に入らないからです。
この経営者は、解雇後も全てが一方的で女性側の意見や考えを聞く場も設けず、話し合いもしていないのに合意書を作って送ってきたりしてきました。
これも「相手」という概念が存在しないので、自分がどうしたいかだけで行動しているからです。
そんな感じで全く話にもならないんです。
以前、別の女性で旦那さんがこの素質の人で、その旦那さんが会社のお金を横領して警察に捕まった時に取り調べで「欲しいから取って何がいけないのかわからない」と供述をして、「法律違反」「会社に迷惑」と言われても「法律とか迷惑とか関係ない。欲しいものを取ったって事の何が悪いかわからない」と言って精神鑑定になったそうです。
精神鑑定ではASDと診断されたそうです。
これも素質の「相手という概念がない」「自分という発想しかできない」ってところからの行動なんです。
このタイプには話し合いも、ルールも社会通念も道徳も通用しませんのでもしも出会ったら少しでも早く逃げることです。
ここまで極端になるには、素質だけでなく育った環境も大きく影響しますから滅多にはいません。
多くの場合は子供時代にASDなどの発達障害と診断されているか、周りから攻撃されまくって自分からは何も発信しないようになっていたりします。
ただ、パワハラ、モラハラ、毒親の全てでこの素質の極端に出ている人を知っていますが、どれでも関わった人は人生を狂わされるレベルで被害にあっています。
まさか「相手って概念がない人」なんて存在するとは思わないですから、関わると「相手」ってわかっているのにその行動とか言動とかをするのかと誤認するので非常に精神的に負担になります。
何度も言いますが、この素質の人にはどうする事もできませんからすぐに逃げましょう。
ちなみに、流石にここまでではないと思いますが、この3人は本質がこの素質の人です。
https://getterlabo.com/2024/10/08/post-1348/
https://getterlabo.com/2024/07/19/post-1175/
https://getterlabo.com/2024/03/25/post-1038/
それではこれで終わります。
コメント
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