人間関係の悩みを解決、自分自身を知ることのお手伝いをしている占い師でカウンセラーの藤原です。
先日の出来事なんですが、ある人と関わったときの話のですが・・・
この方が、とにかく自分で勝手に何でも決めてしまう人なんです。
この人は単なるゲストの一人でそういう立場にもありません。
しかも、勝手に決めて他人に伝えてそれを事後承諾で言うんですね。
こんな人って身近にいませんか?
これ「素質」なんですよ。
僕と嫁さんもこの人がそんな素質だとは知っていたんですが、流石にそこまでしないだろうと思ってましたが甘かったですね。
実は嫁さんのお姉さんも同じ素質なんですが全く同じような行動をします。
このタイプの人が母親だと、子供の趣味とか将来とか結婚とかも全て勝手に決めてしまいます。
以前お客さんから相談で聞いた話は、お母さんがこの素質のタイプで自分が学生の時に友達から借りていたCDをお母さんが「この歌手の曲は聞く必要がない」って勝手に捨ててしまったそうです。
「それは友達から借りた物だから、弁償しないと」と言うと、母親は「その友達も聞かないほうがいいから捨てても構わない」と言うのだそうです。
このお客さんはこの母親に全て決められ続けて、大人になっても全く自分の素質が出せなくなっていて悩んでいました。
別の話では、ある女性が相談に来ました。
相談内容は「娘がなかなか結婚できないから占ってくれ」ということなんです。
娘さんの年齢は26歳でした。
「なかなか結婚できない」って悩むような年齢でも無いですし、「娘さんは結婚したがってるんですか?」と聞くと・・・
「そんな事、この年齢なら結婚してるのが当たり前なんだから結婚したいに決まっている」
この時点で2つ勝手に決めていますよね。
「この年齢は結婚してて当たり前」
「娘も結婚したいと思っている」
そこで「娘さんに結婚したいのかって聞いたことがあるんですか?」
するとこの女性は「そんな事聞く必要ないでしょ。結婚したいかどうかじゃなくてもう結婚してないとだめでしょ」
本人の意志は関係ないようです。
聞いても無駄だとは思いましたが念のために、「占いとかに相談に行くって事は娘さんには言ってあるんですか?」
すると女性は「は?そんな必要ないでしょ。私は母親なんですから。結婚できない娘の事を占いに来て何が悪いの?」
まあ、こんな調子なんで話になりません。
挙げ句に僕が「娘さんの意志を確認するか、一緒に来てください」と言うと・・・
その女性はいきなり手を出して来て、「もういいから、早く占いなさい。手相をみるんでしょ!」と・・・
手相をみるなんて一言も言ってませんし、どこのネットのページを見てもそんな事は書いていません。
この女性が勝手に「手相でみる」と決めているんですね。
このタイプの人の特徴なんですが、自分の事を勝手に決めるのもですが他人の事も勝手に決めるんですね。
実はパーソナル心理学での持って生まれた素質では、「自分が正しい」ってタイプはいくつかあるんですが。基本的に相手の事を勝手に決めてしまうのはこのタイプが一番するんですね。
このタイプってこの自分が正しいと思うタイプのなかで、唯一の「他人軸」なんです。
他人軸の素質の人は基本的には「相手に合わせてる」のでこんな感じではないのですが・・・
他人軸が他人に合わせるのは「みんな一緒」と言う観念が凄く強いからです。
ただ、今回のタイプだけはその「みんな一緒」を自分が合わせるのではなくて、自分以外を自分に合わさせようとするんです。
なので、このタイプの厄介なところはその「合わさせる」って考えは、「みんながそう思ってる」「当たり前にみんなが思ってること」と思っているんですね。
だから、それと違う相手はその自分の思う「みんなの正しさ」にしてあげることが、「相手のため」だと思っています。
ここがこのタイプの一番の厄介さです。
自分は常に一番の正しさを知っていて、相手と自分が違う時は「相手がわかってない」としか思いません。
なので、勝手に決めても勝手に何かをしてもそれは「相手のため」であって、相手にとってもそれが一番なんです。
そしてその事を相手が嫌がったり怒ったりしても、それはその相手が「わかってない」だけとしか思わないので、もっとしてきたり余計に踏み込んできたりします。
こうなると何を言っても無駄なんですよ。
価値観の違いと言っても、そんなのは勝手だろうと言ってもダメ。
「あなたがわかってない」
「私が一番正しいことをしている」
だから、勝手にやろうが嫌がれていようが「あなたのためにやっているんです」ってなります。
そして、勝手にやって「こんなにしてあげているに感謝されない」と怒り出したりもします。
このタイプの人っいて、宗教をしている人がとっても多いのも特徴なんです。
「相手がわかってないだけ」
「自分が一番の正しさを知ってる」
「相手が嫌がろうと、騙そうとこの宗教に入れてあげるのが一番の相手のため」
こうなるので非常に宗教と相性が良いんですよ。
あと「環境活動家」みたいな人が多いですね。
このタイプの人って「自分が一番の正しさを知ってる」って思っている割には、意外とよく物を見てないことが多いんです。
それは自分が正しいが先にあるから、物事を多角的に見ません。
最初に決めた正しさで全て決めつけるからです。
そうそう、「正しさ」って言っているので、「ではルールは厳格に守るのか?」ていうと「正義感」は強いんです。強いんですが、「自分が正しいを知っている」が強すぎてそれがルールと違うと「ルールが間違い」と言い出して勝手にルールを変えちゃったり破ったりもします。
正義感が強いのに「マイルール」なところが非常に多いのです。
そして、このタイプの人がこの状態になっていたら、はっきりってどうすることもできません。
なにせ何を言っても「あなたがわかってないだけ」なんですから・・・・
「正しい、正しくない」とか「正解、不正解」の論議は全く不毛です。
どんなに正しいって証拠を出そうと、それも間違いとしか思いませんから・・・
こういう人に出会って、何かの縁を持ってしまったらまずは「正しい」とか「正しくない」の論議は一切無駄です。何を言っても「あなたがわかってない」としか思いませんし、このタイプは論破されるのが一番嫌いです。なんで、屁理屈を言ってでも論破されないように言い返してくるので疲れます。
ちょっと強引なやり方ですが、論破されるのが嫌いなので完全に論破して屁理屈すら言えないようにすると、2度と寄ってきません。
僕の嫁さんのお姉さんがこのタイプだっていいましたが、そのお姉さんがあまりにもこれが酷いので、一度、何も言い返せないぐらい論破したら二度と会ってくれなくなりました笑
あとは、「正しい。正しくない」とか「良い、悪い」で論じるのではなくて、「私はこれが好き」「私はこっちのほうがいい」って「好み」の問題だって事にするかですね。
ただ、これはこのタイプは「理屈」で無いことを基準にするのを「バカ」だと思ってる傾向があるのと、「自分がこんなに正しいことを教えているのに」があるので、その後が上から目線になります(もともと上から目線ですが)
一番は関わらないように距離を空けることですが、距離の空けづらい縁で現れた時は「そんな人が現れた意味」を考える必要があるかもしれません。
縁には意味がありますから、それは自分の中にもどこかに「これは正しい、間違い」ってジャッジしているところがあるのかもしれませんよ。
これは他人に対してもですが、「自分に向かっても」です。
この素質のタイプの人もですが、この「正しい」を一番に向けているのは「自分」に対してなんです。
自分に対して、本質的な本当の自分を見ずにどこかから持ってきた「正しい」を「こうあるべきだ」って自分に向けていたりします。他人にそれを向けるかは素質で変わってきますので、自分がそうだからって必ずしも他人にも向けて今回のお話のような「勝手に決める人」にはなるとは限りません。
なので、こんな人が距離の空けれない関係性でよく現れる人は、自分の中に「こうでなくてはならい」って「自分を勝手に決めている」ところがあるのだと思います。
こういう人と縁を持たなくする(影響がなくなる)には、自分の中の「こうであるべきだ」を見つめ直す必要があるのかもしれませんよ。
それではこれで終わります。