人間関係の悩みを解決、自分自身を知ることのお手伝いをしている占い師でカウンセラーの藤原です。
たまたま、ネットで見かけた記事なんですが、ある夫婦の行き違いの話を難しい理論で解明してその理由と対処法を大学教授の人が書かれていたんですよ。
でも、その夫婦の行き違いの原因ってその難しい思考の理屈ではなくて単純に「持って生まれた素質」の違いからくる「コミュニケーショントラブル」にしか僕に見えないんですよ。
これよくある話なんですが、僕がここでお話している「持ってういまれた素質の違い」って前提って多くの人は知りません。でも、これは20年以上占いやカウンセリングの場で多くに人に納得してもらっていることで、現実的に対外の「人間同士」で起こっていることは説明ができるんですよ。
この「素質の違い」って前提がないがゆえに、やたらと難しい理屈や理論をこねくり回して結果的には「合ってる」になっていたりするから「正解」と勘違いしている話がすご~くあります。
物理の世界とかで、昔は正しいとされていた法則も観測機器とかが発達してきたら、その当時は見えなかったり計測できなかった事がわかってきて実は結果はそうなるけど「理由」は違ってたとかって事が有ったりするんですが、それとよく似ているように思います。
どんな話かって言うとですね。
これもネットにあったお話なんだそうですが、ある奥さんが旦那さんに「買い物に行って、牛乳を1個買ってきてね。卵があったら10個お願い」と連絡したそうなんです。
するとその旦那さんは「牛乳を10個」買ってきたんだそうです。
この行き違いを「◯◯思考って法則から『前提と仮定が~』どうちゃらで『前提と条件が』どうので、『仮説への追加が~』で~『ロジカルシンキングとラテラルシンキングとクリティカルシンキング』を組み合わせて・・・・・」と解説されていましたが~
これ単純に素質が違うから「言葉」と「聞き方」が違うだけなんですよ。
ちょっと極端に聞こえるんですが、この「ネットの夫婦の行き違い」って話自体が、この方が話をわかりやすくするために内容を単純化させて少し変えているからなんだと思います。
これね。
このブログで幾度となく出てくるお話の「本音軸」と「建前軸」の違いのお話でしかないんですよ。
なぜ、このお話を何度も書くかっていうと、この違いこそが人間関係のトラブルの多くの原因を作っているからです。
解説していきましょう。
これ奥さんは、「牛乳を1個」と「あったら」卵を10個買ってきて来てほしかったんですよね。
この「あったら」が何にかかっているかを勘違いした旦那さんが、「お店に卵があったら」だと思ってしまったんです。
現に、この奥さんが牛乳を10個も買ってきた旦那さんをみて「なんで?」ってなったら、旦那さんは「卵があったから」って答えています。
ここで、変なのは「お店に卵がある」って事が条件になるなんてことは普通に考えればありえないなってことですよね。
で~それに関してこの僕の見た記事では話をこねくり回していました。
でもこれ、旦那さんがたぶん「本音軸」なんですよ。
これもよく書きましが、素質の組み合わせとかの関係でだいたい男性の80%ぐらいは「フィックス」傾向が強くて、女性の80%ぐらいは「フレックス」傾向が強いんです。
フィックスの人は「本音軸」で「論理思考」で「目的志向型」です。
そしてこの旦那さんは「プログラマー」なんだそうで、ロジカルな思考を使うプログラマーには「フィックス傾向」な人が多いんです。
その中でもかなりフィックスの強い人だと思います。
まあ、この旦那さんが「フィックス」だと言うのはあくまでも推測であって事実ではないんですがね。
では、本音軸だとしたら何故そうなるのか?
本音軸の人は「言葉」とか「文字」として伝えられたことがすべてで、そこからの「解釈」とかは物事を決める時の優先順位はとても低いんです。
そして、自分がそうだから喋るときもそう喋るので、本音軸の人は自分が伝えたい内容はすべて「言葉」もしくは「文字」にします。
すると、この奥さんの「買い物に行って、牛乳を1個買ってきてね。卵があったら10個お願い」ってう「文字」には「牛乳と卵と両方が必要」という文章がないんですよ。
本音軸の人は、自分がすべてを言葉もしくは文字にするから、「言葉、文字」にない場合はそれはいくら「そう解釈できる」って内容だとしても「無い」と無意識に判断します。
だから、この文書からは「牛乳と卵の両方」と解釈はできますが、「そういう文字」が存在しないと本音軸の人はむしろ「その解釈は違うのだから言葉(文字)にしていない」と無意識に判断してしまうんです。
「お店に卵があったら」って本来なら変な条件でも受け入れてしまうんですよ。
言葉(文字)に入ってない事はその事を「否定」しているように判断するんです。
この文章が「買い物に行って、牛乳を1個買ってきてね。卵『も』あったら10個お願い」なら旦那さんは牛乳1個と卵10個を買ってきたと思います。
この「が」と「も」って意味が変わってくるんですが、女性に多いフレックスの人は「言葉(文字)」よりも「そこからの解釈」とか「察する」を優先するので、この「が」と「も」みたいな違いをあまり重視しないので、けっこう適当に使うことが多いんです。
でも、建前軸の人の頭の中ではこの旦那さんに送った文章も意味は「も」のつもりなんですね。そしてそれは「言わなくても理解できる」って思っているんです。
確かに、今回のお話はちょっと極端で本音軸が強い傾向な僕でも流石に間違いは無いかもですが、でもこれをLINEとかで送って来られたら「卵があっても牛乳も買うんだよね?」って聞き返すと思いますよ。
建前軸の人は自分の頭の中で思っていることは、「言わなくても相手もわかる」って思う傾向があるんですね。俗に言う「主語がない」って喋り方をするのはすべてが建前軸の人です。
この場合の「主語」っていうのは、文法的な「主語」ではなくて「説明文」が一番近い表現だと思います。
この言葉を言わないと相手は理解できない、わからないって言葉を入れずに喋る傾向があるんです。
今回の「が」と「も」の違いも、奥さんは自分の頭の中では卵と牛乳を両方買っているイメージがあるから、「が」でも「も」でもどっちでもよいんです。
本音軸にとっては、この違いはとても重要で「も」ならまず間違いは起こらないでしょうけど「が」だと2通り考えれてしまいます。
「卵がお店にあったら牛乳を買ってくる」
「卵がお店にあったら卵と牛乳を買ってくる」
この時に「も」を使わなかったことに本音軸の人は意味を考えてしまうんで、「『も』を使わないから『両方』はない」と判断してしまうんです。
そして言葉や文字を優先する思考だから、「お店に卵があったら牛乳の買う個数が決まる」って本来なら意味のわからない条件も「が」であることを優先するので、「自分は知らないけどお店に卵があることを確認する意味があるのだろう」って思ってしまう可能性は十分にあるんです。
おそらくこの旦那さんは料理とか食品などの買い物を普段からしないんだと思います。
まとめると、建前軸の奥さんは自分のイメージしている事は相手もわかるという前提で、「牛乳を1個買ってきてね。卵『も』あったら10個お願い」と言えば確実に伝わったのに「牛乳を1個買ってきてね。卵『が』あったら10個お願い」と言ってしまった。
本音軸の旦那さんは、「お店に卵があるかないかで牛乳の購入本数が変わる」なんて本来なら変な条件でも「言葉(文字)」を優先するため、「も」を使わないから「両方」ではない「が」を使ったことに意味がある「お店に卵がある」事も条件になるんだろうと牛乳10個になった。
ここで重要なのは、素質が違うと自分の中では当たり前なことが通用しないってことです。
この記事を書いている人は、思考とか喋り方や聞き方、解釈の仕方はみんなが同じだと言う前提が先にあるから「起こったこと」を説明するのにやたらといろいろな難しい理論を展開しないといけなくなるんです。
そして、それは「人間関係」のトラブルではほとんどがその「素質の違い」って前提をわかっていないから起こっています。
実際、僕のパーソナル心理学を学んでくれた人の多くは、その前提の違いをわかったら今まで嫌いだったりうまくいかなかっいた相手が「何故そうするか」、自分と「何が違うのか」がわかるので「むしろ素質通り過ぎて笑える」ってよく言われるんです。
なので、「素質の違い」って前提なしに「人と人」の事を語っても本当の意味では理解はできていないんです。
本音軸、建前軸のお話を書いた別の記事です。
https://getterlabo.com/2024/03/09/post-997/
https://getterlabo.com/2023/08/21/post-580/
自分はフィックス(論理思考、本音軸)とフレックス(感情思考、建前軸)どっちだろう?と思われた人はこちらで判定ができますので利用してみてください。その時に女性はフレックスが男性はフィックスが一段階強くなると見てください。
例えば、女性で本質がフィックス中(もしくは弱)でもう一人の自分がフレックス強とかなら性質的には「フレックス」な部分がかなり出ると考えてもよいです。
こちらで自分や相手の素質を確認できますので試してください。
https://getterlabo.com/twelve/
それではこれで終わります。
コメント
[…] なぜ「卵があったら牛乳を10個」が生まれたのか?素質が解き明かす答え | 持って生まれた素質を知れば人生と人間関係の悩みは楽になる […]