人間関係の悩みを解決、自分自身を知ることのお手伝いをしている占い師でカウンセラーの藤原です。
「人に教える」って職業はいろいろあると思います。
学校の先生や塾の先生、◯◯教室の先生、スポーツとかの指導員なんかも「教える」って人たちですよね。それ自体が職業でなくても仕事の上で後輩や部下に「教える」って立場になる人もいると思います。
人に何かを教えるのに必要なことって、まずはその教える内容についての知識や技術は当然だと思います。サッカーを一度もやったことのない「サッカーのコーチ」は習いたくありません。
ただ、同時にこの「習う」「教わる」って時にその「教えてくれる人」との相性ってとても重要だと思うんですね。
僕はもともと理系の勉強は得意だったんですが、高校の1年の時の物理の先生が嫌いというか合わなくてめちゃくちゃ成績が下がりましたからね。
この相性って殆どの場合は、このブログでお話している「持って生まれた素質」が関係しているんですよ。
「相性」って言葉を使うと真っ先に思い浮かぶのは「恋愛」だと思うのですが、恋愛にもこの「持って生まれた素質」ってとっても大事ですが恋愛に関してはこれだではない部分も多くあるんです。
でも、「教わる」と言うことに関してはほぼ「素質」が相性を決めます。
そして、この相性が合わないと先程の僕のように成績が下るってだけでなく、習う側の才能とかの可能性も潰してしまうんですね。
先ほど、この相性を決めるのは、ほぼ「素質」だと言いましたが、一つだけ相性を合わなくさせている素質以外の要素があるんです。
それは、その分野の「経験」です。
え?
サッカーをやったことのないコーチは駄目なんじゃないの?
もちろん、その分野の経験や技術がないとそれは教えれませんよ。
でも、その分野での経験や技術ってほとんどの人は、「それが得意だった」から身につけているでしょ。
ここに問題があるんですよ。
自分ができちゃう事って「同じ素質のタイプには伝わる」のですが、素質のタイプが違うと伝わらないんですよ。
僕の嫁さんはもともとイラストレーターですが、一昨年前から子供を中心に絵画教室を始めたんですね。そしてせっかくやるなら、僕のパーソナル心理学を活かして子どもの「持って生まれた素質」ってのを取り入れてやっているんです。
これが面白いぐらいに、子どもの「持って生まれた素質」っていうのが別れるんですよ。
そうなると、本来なら嫁さんの素質と相性のよい子供にしか伝わらないはずなんですが・・・
結果的に教える側と同じタイプの素質の人は残りますが、反対の素質のタイプの人はそこで淘汰される可能性が出てきます。
それでは、教わる側は「ガチャ」で決められているようなものですよね。
そして、分野によってはそれを得意とする素質のタイプが偏るものがあります。そうなると、教える側に回るのはその一部ですから更に偏りが出来てしまいます。
得意としない素質のタイプはその分野の才能がないかと言うと、それも違ったりするんですよ。
得意としない素質のタイプは、得意とする素質のタイプがナチュラルにできる部分がナチュラルにできないだけで、教えたらできるんですがさっきの話で教える側が偏ってしまうので・・・・
しかも、たまたまいた得意としない素質のタイプが何かの理由でできるようになって「教える」って立場になったとしても、「素質の違い」を知らないから教えようがないんですね。
嫁さんのやってる「絵」ってこの素質の偏りが多い分野でもあるんですが、これ素質ごとに合わせた教え方をすればちゃんと伝わるんですね。
これを、教える側の「できる人」はその素質通りに教えてしまうんです。本人からしたら「それが当たり前」に感じられるんで仕方がないとは思いますが・・・
「絵を教える」で例えれば、子供がうまく描けなかったとしましょう。
すると多くの「絵の先生」は説明もしますが「描いて見せる」のだと思います。
ところが、これは全体の半分の素質のタイプにしか伝わりません。伝わらないのですが教えられた側は「できる相手」が描いてみせたのだからそれを真似ようとします。
しかし、残りの半分の素質のタイプはそれでは基本的には無理なんですよ。
もちろん、それを何度も何度も繰り返せばそのうちできる可能性はでてきますが、その繰り返してもなかなかできない段階で本人が嫌になったり周りが才能がないと他の事を初めてしましますよね。
それを続けるにはよっぽどの情熱か親がどうしてもやらせるってのが必要になります。
僕のお客さんで楽器の演奏者の方が何人かおられるのですが、その中に素質的にみたら本来は苦手な素質のタイプの方が一人おられます。この楽器とか歌などの分野も「絵」と同じでかなり持って生まれた素質に影響をされます。
「影響」というのは「できない」のではなく、その素質だとできるタイプの素質の人がナチュラルにできてしまうことをできないんです。そうなると、先程の話で教える側の多くはナチュラルにできる人なのでそこは教えれないって現象が起きるんです。
ナチュラルにできる事は人は教えれないんですよ。
普通に歩ける人が「歩き方」って説明できないでしょ。
その本来ならできないはずの素質のお客さんは、ご両親が演奏家で子供の時から英才教育をされているからできるんですが、でも、自分が子供の時から習ってきた楽器以外はいくら練習してもできないんだそうです。
ちなみに、「歌」もだとお話しましたが、その歌を苦手な素質の人がもしかしたら歌えるようになるかもしれないお話を以前書いていますので興味のある人は読んでみてください。
https://getterlabo.com/2024/01/29/post-821/
そしてもう一つ、持って生まれた素質が違うと「コミュニケーション」が違います。
これも大きな「相性」の要素になります。
以前、知り合いの女性が息子さんが進学塾に通っていたのですが、中学生になって担当の先生が変わりました。その先生はその塾の中でも偏差値の高い高校を受験するクラスの担当でした。
ところが、その息子さんその担当の先生になってから急に成績が悪くなってきたんです。
この子は大学もそれなりのところを狙っていて、高校は地元で一番の進学校を受験する予定で勉強もかなりできる方でした。
急に成績が悪くなってお母さんが心配して聞いてみたら、その子が言うには担当の先生が何を言っているかさっぱりわからないと言うんですよ。
お母さんは最初はその子が勉強についていけないのかと思っていたんですが、どうもそうでもないようなんですね。そこで、僕が「なんとかその担当の先生の生年月日を聞けない?」と言うとそのお母さんは、直球でその担当の先生に「唐突で申し訳ないですが、生年月日を教えてください」と電話で尋ねたんです。
先生はびっくりしたでしょうが、一応は「お客さん」ですからね~教えてくれました。
すると、この事は真逆の素質だったんです。
具体的に言うと、息子さんは強いフィックスで男性ですから更にフィックスが強くなるんで組み合わせ的には最強クラスのフィックスです。
担当の先生は、強いフレックスで女性ですからこちらは最強クラスのフレックスです。
こうなると、コミュニケーションギャップが凄く起きます。フィックスとフレックスのコミュニケーショントラブルの事を書いているブログの記事はこちらです。
https://getterlabo.com/2022/11/16/post-131/
https://getterlabo.com/2023/08/21/post-580/
https://getterlabo.com/2024/03/09/post-997/
https://getterlabo.com/2025/02/21/post-1427/
これ以外にも素質の違いから起こるコミニケーションギャップはあります。
https://getterlabo.com/2023/08/03/post-547/
コミュニケーションだけでなく、素質が違うとモチベーションも行動のしかた、褒め方、叱り方も違うんです。
行動の違い
https://getterlabo.com/2022/12/13/post-204/
褒め方の違い
https://getterlabo.com/2024/05/23/post-1054/
叱り方の違い
https://getterlabo.com/2024/11/21/post-1056/
モチベーションの違いの一例
https://getterlabo.com/2024/07/03/post-1058/
こんな具合に「違い」が習う側と教わる側にある時には、教わる側が「間違い」とか「理解できない」って「教わる側の問題」とされてしまうことが多いんです。
ところが、それで教わる側が頑張って自分とは素質の違う教える側に合わそうとしてもうまくいきません。これは「素質が違うから」いろいろな面でのギャップが起こっていることが問題なのですが、多くの場合は「持って生まれた素質」って前提が無いので「教わる側に才能がない」と思われてしまうんですよ。
こんな例はいくらでもあるんです。
僕のお客さんの息子さんで非常にサッカーの上手い子がいます。身体能力も高く頭の回転も早いし、積極的に行動もできそして非常に自分軸が強いので「ストライカー」としてとても優秀です。
ところが、ある時から新たに来たチームのコーチが素質が真反対でした。
この真反対というのは、途中に書いた進学塾のこと同じで、この子は強いフィックスでコーチは強いフレックスでした。
なので、この子にはコーチの言うことがさっぱり理解ができなかったんです。
サッカーとしての能力は他の子よりも高いのですが、コーチの言う事が理解できないためにレギュラーを外されたりしてしまっていました。
でも、小学生レベルのサッカーだと一人能力の高い子がいるだけで、チームは強くなります。言い換えればその子が抜ければそのチームは今までのようには勝てません。
だから、コーチとしてはその子を使いたいので、いろいろと指導したりしますがその子からしたら何を言われているかわからないし、理解できないことで怒られたり注意をされたり言われたとおりにしたつもりでもそれが大幅にズレていますから、どんどんやる気がなくなってしまったんです。
これも聞いていると、ほんとにフィックスとフレックスの違いでしかないんですよ。
でも、大人であるコーチが決定権を持っていますから、この子が「駄目な子」とか「できない子」的な扱いになってしまいます。
大きな意味ではそんな素質の違うタイプに出会うことも「縁」で何かの意味があるのかもしれません。
ただ、教える側は人には「持って生まれた素質」があってそが違うと、自分からはどんなに「当たり前」に思えることも通用しないってことを知って欲しいのです。
そして、その違いには「正しい」とか「間違い」はありませんから、「違い」があっても「教える側に合わせればいいは」は才能の可能性を潰すだけです。
そんなもったいないことはして欲しくないんですね。
もし、これを読んでくれた「教える側」の人は一度、パーソナル心理学に触れてみてください。
どんなに、その分野で才能があっても、どんなに教える能力が高くても「持って生まれた素質」が違えば、あなたの話は通じていませんから。
言い換えれな、もしかしたら「教わる側」でうまくいかなかったり辞めていった人は、能力や才能がないのではなくて「持って生まれた素質」が違うから「伝わらなかった」「覚えれなかった」「理解できなかった」だけなのかもしれませんよ。
今回の内容と関連した記事はこちらですので、興味がある人は是非合わせて読んでみてください。
https://getterlabo.com/2024/12/13/post-1346/
これで終わります。
コメント
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