人間関係の悩みを解決、自分自身を知ることのお手伝いをしているカウンセラーの藤原です。
前回のこのブログで「感情思考と論理思考」のお話をしました。
そこでは、感情思考の男性は浮気者が多いって話だったんですね。
ただ、割合的には感情思考が強いのは女性の方んなんです。
男性は論理思考の方が多いのです。
この感情思考の女性と論理思考の男性ってもっとも多いパターンのお話をしていこうと思います。
まずはこの4コマ漫画を見てください。これは、僕のお客さんで実際にあった話です。
今回のおあ話は素質の違いからくる「論点の違い」が原因のお話です。論点は違ってなくて謝らないといけない場面でも謝れない人のお話はこちらです。両方、合わせて読まれるとあなたがいま困っている相手がどちらのかもしくは複合しているのかわかります。
https://getterlabo.com/2024/02/03/post-689/
このお話は、デートの待ち合わせを彼女の方が「仕事が終わるタイミングで連絡する」ってことだったんですね。そして彼女は仕事が終わって仕事場から向かうと3時に着けそうだったので彼氏に「2時半に家を出て」と連絡したんです。
彼氏の家から待ち合わせ場所は普段なら電車で30分で行けます。
ところが、待ち合わせ場所の最寄り駅に着く寸前で、事故か何かで電車が止まってしまったんです。
すぐに復旧したんですが、予定よりも10分近く遅れての到着になりました。
彼氏は駅から彼女に電話をしようかと思ったのですが、待ち合わせ場所は駅を出てすぐなんで走って言ったんですね。
それが3コマ目です。
ここで彼氏は、「遅れた理由」を言っています。
「電車が遅れた」
しかし、彼女は怒り始めたんですね。
彼女の言うには、「遅れたんだから言い訳よりもまず謝れ」ということなんです。
これ完全に「論理思考と感情思考」の「論点」に違いからくる言い争いなんです。
論理思考の彼氏は、「理屈」や「理由」がわかれば「感情」をストップできます。
言い変えると理屈や理由がおかしいと怒り続けるんですね。
なので、論理思考の彼氏にとって重要なのは「遅れた理由」です。
ところが、感情思考の彼女にとって重要なのは「今の感情」です。
彼女は約束の時間になっても彼氏が来ないことに怒っていたんですね。
だから、「謝れ」なんです。
感情思考の彼女には「遅れた理由」よりも、「いま怒っている」っていう感情の方が優先なんですよ。
そこに、「そうなった理由」は関係ないのです。
彼氏の論点は「遅れた理由」で彼女の論点は「いま、腹が立っている」ことなんです。
これ、論理思考の人からは「だから、その怒ることになった理由が『電車が遅れた』でそれは不可抗力でしょ?しかも、家を出る時間を指定したのは彼女だよね」って思ってしまいます。
たしかにそうですよね。「家を出る時間」を指定したのは彼女ですし「電車が遅れた」の不可抗力です。だから、論理思考の人には「謝る」って理由がないんです。
なので、この4コマ漫画の続きは、彼氏の方が~
彼氏「電車が遅れたのは俺のせいじゃないし、出る時間を決めたのはおまえだろ?俺の責任じゃなくない?」
彼女「え?なに言い訳してるの!謝りもしないで私のせいにするの?」
彼氏「だから、そういう話じゃなくて!電車が遅れるなんて不可抗力なんだから、どっちが悪いとかって話ではないよね。それに謝る理由がないでしょ」
彼女「ひどい!待たせておいて謝る気もないし責任転嫁するんだ」
彼氏「は?だから、なんで俺が謝るんだよ!」
彼女「なんで逆ギレしてんの!」
彼氏「いちゃもんつけてきてんのはおまえだろ!」
彼女「謝りたくないから、すぐに逆ギレする!」
はい。とっても不毛な争いです笑
これ、前回の「あなたが浮気者の男と付き合ってしまう理由」で出てきた、「男性はどっちが悪くてもとにかく『ごめん』と言う」と言うテクニックを使うとこうなります。
3コマ目で彼氏が~
彼氏「ごめん!またせちゃったね~電車が遅れちゃって」
彼女「そうなんだ!私こそもっと余裕のある時間に『出て』って言えばよかったね」
これが、とにかく「ごめん」と言えの使い方です笑
何が起こってるかというとですね。
感情思考の人は感情が動くと「判断」や「決定」が「感情側」になります。
そうなると「今の感情」が重要で「そうなった理由」は関係ありません。
だから、「今の感情」に対して彼氏が「ごめん」と言ったことで「感情が収まった」のです。
感情が収まれば論理思考にもどるので「電車が遅れたのは仕方がない」って思考になるのから、それ以上に怒ることがなくなるんです。
ところがこれ論理思考にはとっても「屈辱」なんです。
論理思考からすると「謝る理由がないのに謝らなければいけない」って思えてしまうんです。
だから、前回のブログで「女性相手にはとにかく『ごめん』って言え」って言っていたベテランのカウンセラーの男性は、「ごめんは謝るのではなくて『呪文』だって思えばいい」とも言っていました。
これ、確かに女性とは喧嘩になりにくいですが、ようは喧嘩にならないために「ごめん」と言えばいいだけで、何があっても本当には謝る気はないってことにもなりますよね。
感情思考と論理思考でどちらが正しいとかはないのですが、お互いに相手のことを知って半歩ずつ歩み寄れたら良いのだと思いますよ。
感情思考の女性も論理思考の男性が「理由」を言っているのが謝ってる事だって理解してあげる事もですし、論理思考の男性が感情思考の女性が「心配して待ってた」とか「待ってる間、不安だった」とかって感情の部分に共感してあげてそれに対しての「ごめん」だと言うのをわかってあげると、不必要な喧嘩は減らせるのではないかと思いますよ。
ちなにみ、論理思考相手に「理由」を関係なくとにかく「ごめん」と言ってると、「謝る気がない」って思われてしまいます。
論理思考にとっては「謝る」は理由を白黒はっきりさせることですからね。