人間関係の悩みを解決、自分自身を知ることのお手伝いをしているカウンセラーの藤原です。
有名な人や気になる人をパーソナル心理学で分析する生まれ日の呪縛シリーズですが、今回は「青葉真司」です。
名前だけで聞いても「だれ?」って人もおられると思いますが、2019年7月18日に起きた、京都アニメーション放火事件と言えば覚えている方も多いのではないでしょうか?
死亡者36人。負傷者35人。殺人事件では戦後最多の死者数をだした凶行です。
アニメファンの僕としては京アニの素晴らしい作品を生み出している才能あるクリエーターの命を理不尽に奪われたのは本当に許せない気持ちです。
その理由も自分の小説を盗用されたと思い込んでの犯行(京アニは否定している)です。
仮に盗用が本当でも殺人の理由にはなりませんし、「人が一番多い時を狙った」と言うのも許せません。
さてそんな、この青葉容疑者ですがどんな素質なんでしょう?
そして何がこんな犯行に走らせたのでしょうか?
まず、最初に僕はこの青葉容疑者とは面識もありませんし知り合いもいません。あくまでもパーソナル心理学での「持って生まれた素質」という観点からのお話です。
直接お話を聞きながらのセッションなどとは精度が落ちますのでそこはご了承ください。
この人の素質の組み合わせは、実はとても優秀なタイプなんです。
「優秀」と言ってもどの分野でってなるんですが、特に経営とか起業のような分野においてはとても優秀なんです。
「成功者」というような呼ばれ方をしていても全く不思議ではありません。
ではなぜこんなことに?
一つは週刊誌などの情報を見ると育った家庭環境は酷かったようです。
母親は離婚して家を出ていき、父親、妹、兄は自殺しています。
確かに同情の余地はあるかもしれませんが、だからってこんな逆恨みで酷い犯罪をするのは別の話です。
僕だって母以外は兄弟も親戚もいませんでしたから、母を亡くしてからは天涯孤独でした。僕のお客さんには赤ちゃんの時に児童相談所の前に捨てられていた人もいます。親兄弟や親戚はおろか自分の本当の名前すら知らないんです。
でも、真面目に一生懸命生きておられます。
もっと酷い環境で育った人もいますが犯罪は犯していない人もいっぱいいます。
確かに犯罪者になるには環境の要因はとても大きいですが、犯罪者になるかならないかは素質が大きな影響をしているんだと思います。
以前、このブログでルフィと名乗っていた強盗事件の主犯格の素質のお話を書きました。
興味のある方はこちらです↓
https://getterlabo.com/2023/02/20/post-246/
その時に、多くの犯罪者の素質を見ていると「犯罪をしない」って素質はいないのですが、犯罪の傾向とか凶悪犯に多い素質っていうのはあるって書きました。
その時に特に凶悪犯に多い3つの素質を書いていますが、その時に「A、B、C」ってアルファベットで3つの素質のことをかいているのですが今回の青葉容疑者の本質はここでの「C」って素質なんですね。
特徴的なのは、この素質は非常に自分軸が強いってこと、それと良い言い方をすれば「行動力がある」のです。でも、言い方を変えれば短絡的でもあるんです。
そして、思慮も浅くなりやすいんです。犯行自体もですが、ガソリンで自分も大火傷負ってしまっているあたりはその辺が出ているんだと思います。
そして今回の犯罪の一番の要因は、この本質と「もう一つの自分」と呼んでいる本質とは別の持つ非常に影響力の強い素質にあるんです。
この青葉容疑者の「もう一つの素質」は、本質よりも更に強い自分軸なんです。
この素質は非常に優秀で犯罪者には少なく稀に「サイコパス」として存在はしますが、高いIQを持っていたりします。
ただ、この素質は非常に優秀で何をしても人並み以上にできちゃうんですが、その分で自分の中での価値基準が高いのです。そしてそれをクリアーしていない自分が絶対に許せません。
なので、本来は逆境などになるとそれを跳ね除けようと努力するんですが、その負荷がある一定を超えたり頑張っても価値を認められなかったりした時にとても脆いんです。
そういう時って、誰かに相談してアドバイスを貰ったり習ったりするしか抜け出す方法ってないはずなんですが、この素質の最大の欠点は「人に従いたくない」「人に合わせたくない」って事なんです。
なので、悩んでいて相談してもらったアドバイスにすら、それをすることが「人に従った」と感じてしまうのでできないんです。
なので、この素質の入っている人って僕のところに相談に来ても、自分が思ってる通りのアドバイスならまだ良いんですが、自分の思ってないことを言われると拒否するんです。
悩んで行き詰まっている時には自分の中にある答えでは解決できないからそうなってるんですから、それではいつまで経っても抜け出せません。
そんな感じで能力は高いのにある一定のところで止まってしまって、さらに自分の中の価値基準の高さに見合ってないことが許せなくて病んでしまっている人を多く見てきました。
あとこの素質の入っている人の特徴で遅刻をよくする人がいるんです。遅刻と言っても大幅なものでは5分とかの遅刻です。
その理由は、待っている人からしてみたら約束の時間を過ぎてからは相手が1分後に来るのか10分後に来るのかわかりません。なので、この時点で遅れた側が主導権を握ったことになるんですね。
実際に営業とかに少しだけ遅れて来ることで心理的に主導権を握るってのがあります、サミットとかで各国の首脳同士が1対1で会談する時にわざと少しだけ遅れてきたりする人がいるのもこれが狙いです。
この素質の場合も無意識にこの行動していて、「人に従いたくない」って言うのは「人を従わしたい」って素質の裏返しの行動なんです。
人を従わしたいが根幹になるから絶対に従いたくないのです。
ただ、このタイプは「できる人」でいようともしますから、本来は遅刻とかはしたくないはずなんですがそれよりも相手に合わせたくない、従わせたいが上回るんですね。
なので、遅刻もですが日常の中でも常に相手を自分のペースにさせようという行動が多くて、LINEなどの返事もやたらと遅かったり僕の仕事だと支払いを1ヶ月近く引き伸ばした人もいました。
LINEの返事が遅いのは、相手からLINEが来てそれにすぐに返事をすると「相手に従った」って感じるのと、返事を遅らすことで遅刻と同じで自分側に主導権を握るためってのを無意識にやっています。
無意識にこんな行動をしていますから、ここに「理由」が加わるとさらに最強になります。
それが、今回の盗用したって話につながるんです。
この盗用は被害妄想かもしれませんが、それでも「理由」になります。この素質は「自分が正しい」も非常に強いので。
青葉容疑者は自分の小説の投稿を落とされ盗用されたのが犯行の理由だと言っています。
小説を採用されれば原作者として従わせれる(実際はどうか知りませんが)、でもそれが叶わなかった。
今度は「あいつらは盗用をした悪いやつなんだから、制裁を加えてやる」
命を奪うっていうのは究極の「従わせる」ですからね。
そこに、本質の行動力が加わってこんな愚行になってしまったんだと思います。
本来はこのタイプは、その能力で社長になったりでその地位とか能力で従わせる状態を作るのですが、それが手に入らなかった時のこのタイプは、何かにつけて細かいことでも自分のペースにすることをします。
そう言えば、嫁さんが以前勤めていたお店の店長がこの素質の人で、うちの嫁さんが「◯◯の材料が足らないので注文お願いします」と言うと1ヶ月ぐらい注文を遅らせたり、社長から「台風が接近しているから早見に店を閉めて」と連絡があると、「このくらいは大丈夫だから」と店を閉めようとしなかっかったりいろいろ面倒な人だったようです。それとその店長は遅刻が多くて友達に怒られたとも言っていたようです。
その店長は、その仕事ではそれなりに能力は高いのですが、雇われていて部下は2人の小さな店舗ですから本来は独立したいのですが、それがいつまでもできずに40代なかばまできてしまっていたんです。
素質の話でよくお話するのですが、素質の長所は短所を作り出します。
そしてその素質の行動には反対側ができます。
これを人生で必ず学ばされるんです。
この素質の人は本質で言えば、ネガティブに考えること、人の立場になること。
そして、もう一人の自分の素質で言えば相手に合わせること、自分だけが正しいわけでは無いことを知ること。
そんな感じですね。
それができていないと、どんどんネガティブな未来が現れそれは自分では全くコントロールできない、自分が従わざる負えない世界になっていくんです。
これで終わります。
亡くなられた京都アニメーションの方々のご冥福と、負傷された方の一日でも早い平穏な日々を祈っています。
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