人間関係の悩みを解決、自分自身を知ることのお手伝いをしている占い師でカウンセラーの藤原です。
このブログではゲッターラボ独自の「持って生まれた素質」をみるパーソナル心理学を中心に、人間関係の悩みや自分や他人を知るというテーマで書いています。
その人間関係ですが、これは「人の悩み」の中でも非常に大きなものだと想うんですね。
僕が思う人の悩みって大別すると、病気かお金か人間関係だと思うんです。
この中でも人間関係の悩みは幅が広くて、友達や知人、同僚、上司部下、彼氏彼女、夫婦、親子など人と関わることには全てが関係します。占い師をやっているとよく相談される「恋愛」も広い意味では「人間関係の悩み」となるんだと思います。
そんな人間関係の悩みなんですが、このブログもセッションの時もですがパーソナル心理学での「素質の違い」っていうお話をしてきました。
この「違い」というのが、多くの人が思っている以上に大きく、素質が違えば相手の素質の言動や思考が想像の外にあることが多いんです。
なので、自分の素質と相手の素質を知ることで何が違うのかを理解することで、人間関係の悩み無くしたり軽減できるのです。
ただ、その時によくあるのことなんですが、セッションなどで上手くいかない相手の素質を説明して「違い」の事をお話した時に「え?そうなんですか?面倒くさいですね」とか「え~それは変ですね(相手が)」って反応する人がいるんです。
この反応って無意識に「自分が正しい」とか「自分が基準」ってのがある反応なんですね。
素質は「違い」の話であって「正しい」「間違い」の話でないんですが、どこかで自分の事となるとどうしても「自分」というフィルター越しにしかみれないので、「自分の素質」が正しく見えていてそれを基準にしてしまっていることに気がついていないんですね。
これ「素質の違い」の話をするとどの違いでも起こるんですが、よく起こる「違い」であるのがこんなお話です。
このブログで何度もでてくるフィックスとフレックスの違いです。これは人間関係のトラブルの原因のナンバーワンとと言っていいぐらい多くて、この違いを理解するだけで人間関係で悩むことが激減することなんです。
そのフィックスとフレックスの違いから起こるトラブルはいろいろあるのですが、その中でも多いのが「本音軸」と「建前軸」の違いから起こるコミュニケーショントラブルです。
この違い、簡単に言うと「伝えたいことは全て言葉にする。聞く時も言葉で言われたことを聞く」のと「伝えたい事が解釈できるように言う。聞く時も言葉から解釈を聞く」なんです。
詳しくは、これらのブログで解説しているのでまだ知らない人は読んでみてください。
”人間関係のトラブルの最大の理由になる「本音軸」と「建前軸」”
https://getterlabo.com/2022/11/16/post-131/
”なぜ「卵があったら牛乳を10個」が生まれたのか?素質が解き明かす答え”
https://getterlabo.com/2025/01/05/post-1445/
”夫婦喧嘩の原因の多くはこれが理由です”
https://getterlabo.com/2024/03/09/post-997/
「言った、言わない」ってなる理由徹底解説”
https://getterlabo.com/2023/08/21/post-580/
よくあるのが、建前軸の人が本音軸の人との相談に来られた時にこんなお話をするのですが、「建前軸」の人が「〇〇を片付けておいて」と本音軸に言いました。
すると本音軸は言葉の中に「何処に」とか「いつ」がないので、「〇〇を片付ける」ってことが重要で何処にとかいつなのかは優先順位が低いと思ってしまうんです。
ところが、建前軸は「今すぐ△△に入れる」って事をしてほしくて言っていたりします。
なので、建前軸の相談に来られた人にするアドバイスで「この言い方だと、言葉になって部分は本音軸の人は『必要ない』って無意識に思うから伝わらないですよ。もし言うなら『今すぐに〇〇を△△に片付けてくれない」でないと」と説明すると、返ってくる反応が「え~いちいち言わないとわからないの、面倒くさいですね」とか「え~そんなことまで言わないとわからないなんてダメですよね」みたいな反応です。
これ逆に本音軸の人が建前軸の人との事で相談に来た時に、本音軸と建前軸が同じ会話をしたとしたら、今度は本音軸の人に、「建前軸の人は『〇〇を片付けて』と言ったらわかると思って伝えてきていますから、「いつ」とか「何処に」もこれを言えばわかるつもりですよ」と説明すると、本音軸の人は「え~いちいち言ってないことまで考えるんですか、面倒くさいですね」とか「え~そんなの全部伝えれば間違が起きないじゃないですかだからダメなんですよ」って反応がきます。
これ、お互いが相手が間違いで自分が正しいって前提があるんですよね。
先程も書きましたが、素質は違いであってどちらが正しいではないですよ。
でも、この違いが起こると多くの場合は、「え?なんでわからない」「そんなの決まってるじゃない」って反応をします。
実は人間関係の悩みの根源ってここなんですよ。
持って生まれた素質の違いは「理由」であって、本質的な部分は上も下もなくただ「違う」って前提になれないことなです。
本音軸と建前軸の話では相手がそう捉えてしまったって事、相手がそう伝えようとしているって「事実」よりも「自分」の素質からくる正しいが優先になってしまっているんです。
ただ、この本音軸と建前軸の話だと「伝わる」ってことが重要なので、そうなると伝わる、伝わないで言えば、全てを言葉にする本音軸の方が伝わりやすくて建前軸の人の方が伝わりにくいんです。これは素質には場面での得手不得手がどうしてもあるからです。
「伝える」という場面ではフレックスのほうが不得手な事が多いんです、逆にフィックスのほうが不得手なこともあります。
問題なのはそうなった時に「自分が当たり前」だと思わないことが重要なです。
なんであれ、そこに「ズレ」や「違い」が発生したのは、自分はそうでも相手にはそうではなかったって事で、「自分が当たり前で相手がわかってない」のではないってことなんです。
この部分が抜けていると、いくら素質での「違い」を理解しても本質的な人間関係の悩みは解決しないんです。
ある心理学者の人が言っていましたが、人がもっとも中毒になるのは「自分が正しいと思うこと」なんだそうです。
相手が悪意を持っているとか、明らかに騙そうとか攻撃しようとしているのでなければ、人間関係においての問題は「違い」でしかないって事で、誰かが「正しい」くて別の誰かが「間違い」ってことではないんですね。
もしも、誰かと行き違いや伝わらないとか何かの問題が起きた時に「当たり前でしょ」って思っているのだったら要注意ですよ。知らないうちに「自分が正しい」の中毒になっているかもしれません。
これは何も「持って生まれた素質」だけに限ったことではないんです。どんなことでも自分を「当たり前」ってしてしまうのは人間関係をダメにしやすいだけでなくて自分自身もその事でストレスになります。
「なんで、当たり前の事をしてくれないだ」ってね。
そしてこの思考の人は、この「当たり前」を自分自身にも向けてしまい、本来の本質的な自分と違う「当たり前」でいようとして悩みを増やしていくんです。
自分も他人もパーソナル心理学などで客観的にみたときに、いかに「当たり前」なんて事はなくて自分の思っていた「当たり前」がほんの一部部のことでしかなかった事に気がつくんです。
無意識に「当たり前」って思ってないですか?
それではこれで終わります。
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