人間関係の悩み解決、自分自身を知るためのお手伝いをしてるカウンセラーの藤原つとむです。
毎日のように話題になっている、ビッグモーターの前社長の兼重宏行氏と息子で前副社長の兼重宏一氏を僕のパーソナル心理学で分析してみるとどんな人物なんでしょう?
有名な人や今話題の人をパーソナル心理学を使って「持って生まれた素質」を分析することで、行動や言動などを解説する人気のシリーズ「生まれ日の呪縛」です。
さて、連日のように新たな不祥事の話が出てくる状態でいったいどれだけの事が全国で行われていたんでしょうね~
まずは前社長の兼重宏行氏なのですが、この方の素質ってまさに「成功者」って素質の組み合わせをしています。
パーソナル心理学では12種類の「素質」というものがあるのですが、その中でも3種類の「成功者」と言われる人にやたらと多い素質があるんです。
この方は3つ中の2つを持っています。
僕のパーソナル心理学をよく知っている人はわかると思いますが、普段、行動や言動などを分析する時は「本質」と「もう一人の自分」と言う2つの素質の組み合わせを見ています。
本質というのはその人のベースになるような素質で、もう一人の自分はそれを補佐している感じの素質です。
先ほどお話した成功者に多いと言う3種類の素質が、この「本質」にどれかが入っている人がやたらと成功者に多いのです。
この場合の「成功者」ですが、「何代も続く老舗の・・」とかではなくてその人が一代で築き上げて成功したってものです。今なら「若くしてIT関連で大成功して」みたいな感じです。
本質にこの3種類のうちのどれか一つでも多いのに、この兼重宏行氏はもう一人の自分の方もこの3種類のうちの1つが入っています。
特徴的なのは非常にポジティブで行動力があること。
過去を調べてみると、25歳でビッグモーターの前身になる「兼重オートセンター」を創業しています。
親族が保証人になって3千万円ほど借りての創業のようですが、なかなか25歳でその行動はできないですね。
それから2年で株式化し更に2年後に「株式会社ビッグモーター」に社名を変更しています。
創業前は自動車ディラーに勤務していたようですが、高卒後は自衛隊に入っていますのでディーラーは数年の勤務ということに事になります。その業界で数年働いて3千万円借りて創業するってこの行動力が「成功者」に多いタイプの特徴でのあるんですね。
2つの素質(本質ともう一人の自分)がどちも非常にポジティブでどちらの素質も「やってから考える」素質ですから、とにかく思いついたことは「できる」「うまくいく」としか考えませんし「即行動」をしないと気がすまないタイプです。
それと、もう一人の自分の素質はとても「成功願望」の強い素質です。
それもあるので、どんどん行動して「ちから」と「ステータス」を手に入れたかったのだと思います。
本質の素質は本来は「人のため」をする素質で、「自分の能力やスキルで人を良い方に導きたい」って素質なんです。
高卒で一代でここまでの大きな会社を作り上げたのは凄いですし、言い換えれば「素質通り」でもあるんです。
では、なぜビッグモーターはこんな最悪の会社になってしまったのでしょう?
実はこの兼重宏行氏の本質は、「宗教家」にも非常に多い素質なんです。
有名なところではオウム真理教事件の「麻原彰晃」と本質は同じです。
この素質の人は「人助け」もしますが、「自分が正しいと思っているなら何をしてもよい」ってことろがあるんですね。
なので、この素質の人は「ルール」とか「常識」とかにやたらとうるさいのですが、自分が「そのルールはルールのほうが間違ってる」と思うと平気で破ります。
そこに、もう一人の自分の「成功願望」の強さが相まって、「儲かるなら何をやってよい」になっていったのだと思います。
もともと、この素質は非常に「自分が正しい」が強いですから、ワンマンでやっていて周りにはどんどん「イエスマン」しかいなくなり、「正しい」が「マイルール」に変化していき更に強化されていったんでしょうね。
どちらの、素質も非常にポジティブだと言いましたが、ポジティブが強すぎる人って「人の気持ち」がわからなくなる人が多いのです。
例えば、「こんな事を言ったら」「こんな事をしたら」、「相手が傷つく」「相手が困る」って発想は「ネガティブ」な部分から生まれます。
ポジティブすぎると「良い方にしか」考えれないので相手のことを見ていないかったり気にしていない人にもなるんです。
そして、更にこのビッグモーターを最悪の会社にしていったのが、息子の兼重宏一氏の存在です。
社内では、側近二人を連れて「ロイヤルファミリー」なんて呼ばれていたようですが・・・
恥ずかしい・・・・笑
僕なら絶対にそんなダサい名前で呼んでほしくないですね~
この兼重宏一氏の素質は、本来なら非常におとなしいタイプなんです。
あまり目立とうとしませんし、人の上に立つのも責任が来るのも苦手なんであまり自分に矛先が来ないように気配を消しているタイプです。
良く言えば慎重で控えめなんですが、悪く言えば「ヘタレ」になりやすいんです。
では、報道などで言われているような酷いパワハラは何で生まれたのでしょう?
これは、よくある漫画やアニメ、映画なんかで出てくる「悪」のトップに媚を売って、そのトップの「虎の威をかる」ってキャラクターがいますよね。
その強い者の権威や暴力があるから、威張っていられてそのくせ自分よりも弱いものしか攻撃しないって、真っ先に主人公にやられるやつですよ。
まさにそんな感じです。
兼重宏一氏の本質は悪く出ると「裏表」があって、見た目は大人しく相手に合わせているのですが本心は非常に自分勝手です。
もう一人の自分の素質は、悪く出ると「虚勢」を張るタイプで常にイキっているような人になります。
そして、このもう一人の自分の素質は自分が困った環境に置かれていると凄く頑張るのですが、困らない状態になったり甘やかされると非常にわがままです。
困ってない状態だと自分の欲求を止めれません。
どんな家庭環境だったのかはわかりませんが、少なくともお金に困ることは無いですからね~
以前、知り合いの社長さんが自分の息子が大学を卒業すると、「自分には一切頼るな」「うちの会社にもうちの会社と同じ業種の会社にも就職は許さない」「県外に出て自分で仕事を探して10年は帰ってくるな」と家を追い出しました。
「なぜ、そこまで厳しくするんですか?」って聞くと、「それなりに裕福で社会的な地位のある親の元に生まれた時点で、どんなに厳しく育ててもそれでも恵まれているんです。その事に気づいてもらいたい」って言われていました。
立派なお父さんだなって思いましたね。
息子さんは10年以上経って成長して帰ってきて、平社員からお父さんの会社で勤めています。
きっと、素晴らしい二代目になるんだと思いますよ。
さて、このビックモーターですが・・・
経歴を見ると、学歴は早稲田で海外でMBAも取得していますが学歴は環境があればサルでもとれるので・・・・・
大学に在籍中の21歳でビッグモーターの資産管理会社の取締役になって、卒業後は1年ほど損保会社にいただけで24歳でビッグモーターの社長室次長、27歳で取締役になっています。
なんだか、さっきの僕の知り合いの社長さんのところとは大違いですね。
この兼重宏一氏の本質は、「争いごとになりたくない」から人に合わせているのですが、中身は非常に自分勝手で自分が得したいタイプです。
ワンマン社長の息子ですから社員たちとは「争いごと」にはなりようがありませよね。
ちなみに、「争いごと」にしたくないのは「平和主義」だからではなくて、「負けたくない」からです。戦わなければ負けることはありませんからね。そして、そうやって隠れていて最終的には勝っていたいタイプなんですね。
基本的に他の社員は逆らえませんから争うことなんてないので自分勝手だけが出てきていたんだと思います。
どっかのテレビ局のスクープで前社長の兼重宏行氏の甥も勤めていたようで、この甥はビッグモーターの不正を正そうとしていたようです。兼重宏一氏はこの甥が言う意見には反論しなかったようですから、自分よりも強い相手とか「虎の威をかる」ができない相手には大人しかったようです。
そこに、もう一人の自分の「わがまま」で「虚勢を張ってイキる」のが加わって、こんなロイヤルファミリーが生まれたんだと思います。
この素質の悪いところがでてしまうと、典型的な「虎の威をかる狐」になりますし「弱気を挫き強きを助ける」になるタイプですね。
基本的にはこのタイプって、「怖い」が根底にあるんですよ。
だから、虎の威がほしいしイキることで攻撃していないと怖いんです。
本当に強い人は、弱いものには攻撃しません。
煉獄さんのお母さんも「弱き人を助けることは強く生まれたものの責務です」と言っています。
恵まれた環境に生まれたのだからこそ、その責任と義務をまっとうしないといけないのですが、この素質の人はそんなタイプじゃないでしょうね~
このタイプが「だめな人」という意味ではなくて、人の上に立つことが素質に合ってないのです。
本来は、自分が好んだ人に囲まれて自分の好きなことをのんびりとやりながら暮らすタイプです。
そんな合ってない素質な上に、甘やかしてしかも「力」だけは与えてしまった。
こうなるのは、「必然」だと思います。
父親である兼重宏行氏とは真逆のタイプですが、この兼重宏行氏は「自分が正しい」で相手の価値観や多様性を認めませんから、息子の素質なんて考えずに「自分と同じもの」を押し付けてきたんでしょうね。
息子の兼重宏一氏のもう一人の自分の素質が、「イキる」ようになるのは「怖いから」でその多く場合原因は「親との関係性」です。
親が自分の事をちゃんと見てくれなかったり、いつも側にいてくれなかったりすると「凶暴」になって「イキる」ようになるんです。
本来、このタイプはのんびりとほわ~っと生きていたいくてそれが幸せなんですね。
でも、このお父さんならそんなのは「ダメなやつ」にしか見えないでしょうから、そこを「変えてやるのがこの子のため」って身勝手な考えで、子供の本来の個性を塗りつぶしたんだと思います。
息子の兼重宏一氏のように「自分の素質通り」でない生き方になっている人は、どんなにお金があろうとも権力があろうとも「思い通りに生きている」と言う感覚が生まれません。
でも、お金も権力もあるから何が問題なのかわかりませんし、今の状態を問題だとも思わないでしょう。でも、無意識には「自分の思いどおりになってない」と感じるのです。
すると人は、自分の人生が思い通りにならないと他人を思い通りにしようとします。
本来なら、そう思ったとしてもなかなか他人は思い通りになってはくれなくて困るのですが・・・
この方の場合はその権力を与えられていますからね。
そこが暴走した結果に思えます。
ある意味ではこの兼重宏一氏も被害者なのかもしれませんが、だからって同情する気にはなりませんけどね~
今回の一連の不祥事の話しって、この2人は辞任してもうお金を権力もビッグモーターからは無くなったように見えますが、実はそうではないんですよ。
兼重宏一氏の最初に取締役になった会社って「ビッグモーターの資産管理会社」って書きましたよね。
ビッグモーターって株式公開されていない非上場企業で現在はビッグモーターの株はこの資産管理会社のビッグアセットが全て持っています。
そしてこの資産管理会社の株は兼重宏行氏と兼重宏一氏が持っているのです。
なので、ビッグモーターは資産管理会社に逆らえません。資産管理会社は株を全て持ってるこの親子に逆らえません。
そして、資産管理会社はビッグモーターからこの親子は資産管理会社から報酬を取り放題なうえにビッグモーターが倒産してもその責務を負うことはないんです。
ビッグモーターの不正の話ってかなり昔から出ていたんですが、CMをたくさん出している「スポンサー様」なのでマスコミはよっぽどのことがないと取り上げませんからね~
1970年代に創業して業績を急激に伸ばした企業ってこんな感じのところが多いんだそうです。
それではこれで終わります。