モラハラ夫に悩むあなたへ送る解決策&離婚ガイド

モラハラ

人間関係の悩みを解決、自分自身を知ることのお手伝いをしている占い師でカウンセラーの藤原です。

このブログでも何度か「モラハラ夫」のことを取り上げてきましたが、今回はもっと具体的に特徴などだけでなく対処方法などもお話していこうと思います。

今回もゲッターラボ独自のパーソナル心理学での「持って生まれた素質」を中心に20年以上の占い、カウンセリングの場での相談、そして嫁さんの前夫が酷いモラハラ夫だったことなどの経験なども参考にお話します。

モラハラ夫とは?定義と特徴

モラハラの意味と背景

まずは、AIに説明させてみました。

モラハラ(モラルハラスメント)は、言葉や態度によって相手を傷つけたり、精神的に圧力をかけたりする行為です。身体的な暴力とは違い、見えにくい形で人を苦しめるものです。

モラハラの意味

  • モラル(道徳):社会のルールや価値観に関する考え方。
  • ハラスメント(嫌がらせ):相手を困らせたり、不快にさせたりする行為。

モラハラの例

  • パートナーが家事や育児について、過度に批判的な言葉を投げかける。
  • 何をしても「あなたのやり方は間違っている」と言われ続ける。
  • 家庭内で無視されたり、冷たい態度を取られる。
  • 家計の管理を全て任されているのに、いざというときに「使いすぎだ」と怒られる。

モラハラが起きる背景

モラハラは家庭、職場、友人関係など、どこでも起こり得ます。特に家庭内でのモラハラは、夫婦間や親子間で見られることが多いです。家庭内での役割分担やお金の使い方、子育ての方針などが原因で摩擦が生じ、その結果としてモラハラが発生することがあります。

AIの回答はこんな感じです。
模範的な回答ですよね。

「モラハラの例」に関しては、もっといろいろありますしもっと酷いものもあります。

「モラハラが起きる背景」ですが、AIはいろいろな事で摩擦が起きることがきっかけだと回答しています。たしかに「きっかけ」はそうかもしれませんが「原因」はそこにはありません。

家庭内のことで奥さんと旦那で意見が分かれることはいくらでもあります。
素質も育った環境も性別も年齢も違う同士が一緒に何かをすれば意見が分かれることはあっても当然です。

問題は、その意見の違いを「自分が正しい」って思い、相手を否定することなんです。

「1+1=2」のように完全な答えのあることなら、「2」と言ったほうが正しいのですがほとんどの出来事は「正しい」「間違い」ではなく「意見」が違うだけです。

パーソナル心理学での「持って生まれた素質」で見た時にモラハラ夫の素質ってほとんど決まっているんです。これは20年以上、いろいろな人の相談を受けてきてそうだったのです。

もちろん、軽いモラハラ状態になっている人で他の素質のタイプもいますが、それは奥さんとの話し合いとか第三者が介入したりすると解消されることがほとんどです。

でも、その決まった素質のタイプのモラハラ夫の場合ってどうやっても解消されない事がほとんどですよ。

そして、そんなモラハラな素質のタイプの人達は「自分が正しい」って思っているんです(素質ごとに理由は違う)

そうなる理由は「持って生まれた素質」と「生きてきた環境」にあります。

「素質」に関してはこのあと詳しく説明しますが、「生きてきた環境」に関して言えば20年以上のカウンセラーとして相談を受けた中で「モラハラ夫」にとても多い共通の環境があるんです。

それは「一人暮らしをしたことがない」です。

この一人暮らしは、学生の時とか一人暮らしでも実家の直ぐ側に住んでいて生活の中でいつでも実家と行き来が出来る場合は一人暮らしに入りません。

少なくとも3年は一人暮らしをしているかです。

まともに一人暮らしをしたことのない人って、生活に必要なお金とか労力ってきちんと理解ができていないんですよ。俗に言う「見えない家事」「名もなき家事」がわかりませんし、同じように「見えない出費」や「名もなき出費」もわかりません。

この「一人暮らし」をしたことがないってモラハラ夫は本当に多いんですが、あくまでも「一人暮らし」ってわかりやすい行動の目安です。

本質的には、どんなに仕事で収入があろうが出世していようが、体が大人になっていようが「精神的な自立」が出来ていないってことなんです。

「物理的な自立」ができると「精神的な自立」ができやすいと言うだけで、必ずしも「物理的な自立」=「精神的な自立」ではありません。

精神的な自立の出来ていない人は家庭での生活や子育てなどいろいろな事を、「自分は出来ている」「自分はわかっている」と思っていますが、その多くは「ママ」がやってくれていたりします。

そして、その「ママ」のやり方や自分が育った時に体験したことだけが「正しい」となって、そうでないもを認めません。

精神的な自立の出来ていない人は、反抗期を迎える前の「子供」と精神構造はさほど変わりません。

子供が10代前半で反抗期を迎えるのは、それまで「子供」ということで許されたことや、やってもらえたこと助けられていたことが、だんだんとしてもらえなくなった時に自分の思い通りではなくなるこが受け入れれられなくて親や世間に反抗をし始めるんです。

精神的な自立の出来ていないモラハラ夫はその反抗期前の子供がお母さんには通用したことがだんだんと世間では通用しなくなって反抗を始めると同じで、お母さんには通用していたのが奥さんに通用しなくなって「自分が正しい」を振りかざしている状態です。

モラハラ夫の典型的な行動

先程の「起きる背景」の中でもお話しましたが、「自分が正しい」が大きな原因なのでその行動は「正しくないものへの否定」です。

これは、素質によって「正しい」の形が違います。

結果的に「自分が正しい」で相手を理解しようとか受け入れようとしないのですが、素質によって変わるのが、大きく分けると3つのパターンがあるんです。

A 自分が思っていることは相手も思っている
B 自分の正しいは「この世の正しさ」
C 自分以外の他人という概念がない

この3つの素質ですが、いまこのブログではパーソナル心理学での12種類の素質を公開しているんで、「どの素質」ってお話してもいいのですが流石にその素質の人が読んでいたら気分が悪いでしょうからそこまでは書けませんので、詳しくはセッションでお願いします。

大雑把には、Aはフレックスの強いタイプでBはフィックスの強いタイプ、Cは自分軸の強いタイプです。

A 自分が思っていることは相手も思っている

Aのフレックスの強い人は、特徴としてイメージ力が非常に強いんです。
そして頭の中が「画像」でできています。

よく「主語がない」って話し方をする時があるのは、このタイプの人でその理由は自分が話したいことの「画像」を頭の中で見ているので「何の絵か」の説明がなく、絵の中の事を話し出すんです。

それと同じで強いフレックスの人は自分の頭の中で見ている絵は「相手にもそう見えている」としか思えないんです。このタイプって「察する能力」は高いのですが、その察するが「勝手に察する」になってその勝手に察したことを頭の中の絵で見ているので「絶対」にしてしまうんです。

「そうにしか見えない」「相手もそう見えている」なので「自分が正しい」になるんです。

このタイプの人と意見が違うと「なんで」って聞いてくることがあるんですよ。

それが例えば「味の好み」とかでもあるんです。

このタイプの人が不味いと思っている食べ物を「美味しい」と言うと「なんで?」と言ってくるんですね。
好みですから「なんで」は関係ないんですが、このタイプからは「自分が不味い」だと「相手も同じように感じる」としか思えないんです。

なので、このタイプからは「相手も不味いと思ってるのに何故か『美味しい』って言ってるから、そこに何か理由があるのか?」って意味での「なんで」です。

あと、このタイプのこの部分でのたちが悪いのは、その自分が思い描いている「絵」はあくまでもイメージで事実ではないですし、そこに感情思考でもあるので感情とか感覚が変わるとそのイメージも変化します。

すると、その変化したものを「正しい」と言い出すので、昨日と今日では言うことが違ったりさっきまで言っていたことが急に違う話になったりが日常的に起こります。

B 自分の正しいは「この世の正しさ」

Bのタイプの特徴は、良い意味では「ルールを守る」とか「正しい行動をする」になるんですが、そのルールとか正しいがこの世界の誰にとってもだと思っています。
法律とかならまだしも「正しい」は人によって千差万別ですが、このタイプは自分と違う正しさは「その人がわかってないだけ」と思っています。

そして厄介なのが、このタイプは他人軸なんです。
本来、他人軸の人は相手に合わせることが多いんですが、このタイプだけは他人軸でも「相手に合わさせる」のです。

「自分の考えが正しい」と言うよりも「自分はこの世界の本当の正しいを知っている」って感じで、他人軸なので軸が他人にありますから相手もその正しさでないと気が済みません。

結果、このタイプは自分の思う正しいに相手を変えることが「相手のため」と思っています。

そして、自分と同じ正しさを持たない人を何処かで「馬鹿だ」とか「頭が悪い」と思っていますし、フィックスが非常に強いので論理思考で頭の回転は早いのですが、情緒とか共感が理解できないので女性的な共感とか感情思考なところを「下」に見ている傾向があります。

C 自分以外の他人という概念がない

Cこれは、A、Bに比べてたら少ないんです。AとBはその素質ならわりと高確率でモラハラになりやすく特にAは非常に多いです。Cに関しては素質の組み合わせと環境がかなり要因になるんで「この素質のタイプにたまにいる」って感じです。

少ないんですが、このタイプがモラハラな場合はかなり強烈です。
何せ「相手という概念」がわかりません。

どういうことかと言うと、もちろん物理的に「相手」がいるのはわかりますがそれは「石」とか「レンガ」とかと同じような感覚で捉えています。

「石」という物質が目の前にあるのはわかります。
色も硬さもわかります。

でも、投げて何かにぶつかったりハンマーで叩いて割った時に石がどう感じているか何を考えているかなんてわからないですよね(そもそも感じてないでしょうし)

このタイプの人を表現するならこんな感じで相手を見ているんです。

ちなみに、このタイプの人は発達障害(ASD)と思われることが多いんですね。

こうなってしまっているこのタイプには何を言っても無駄ですし、犯罪をするような人も多いんです。
以前、お客さんでこのタイプの非常に強い素質の旦那さんで悩んでおられた人がいましたが、心療内科でASDと診断され心療内科の先生が「この人は治ることはない。もう性根から腐っている」と言われたそうです。

なので、このタイプも結果的に「自分が正しい」になりますが、それは正義でも思い込みでもなく「自分しか考えれない」からです。

あなたの夫はモラハラ夫?チェックリスト

モラハラ夫のチェック項目

以前、モラハラの旦那の事で相談に来られた人が言っていましたが、最初の頃は「モラハラって言葉も知らかった」そうで、その「モラハラでは?」と思うようになってからも、どこまでがモラハラなのかって言うのをとても悩んだんだそうです。

もしかしたら「私が悪いのでは?」とか「これは、我慢するところ?」「多くの人はこれはそこまできにしないの?」とか考えてしまっていたんだそうです。

ここに挙げる行動がモラハラの人の典型的な行動なのでいくつか当てはまるとモラハラの可能性は高くなります。

頻繁に批判や侮辱をする

  • 些細なことでも相手を否定したり、馬鹿にする発言が多い。

無視や冷たい態度を取る

  • 意図的に無視したり、冷淡な態度を取ることが多い。

コントロールや支配を試みる

  • 何をするか、誰と会うか、どこに行くかなど、相手の行動を細かく管理しようとする。

経済的な束縛をする

  • お金の使い道を細かく制限したり、相手に自由に使わせない。

嫉妬や独占欲が強い

  • 他の人との関係に過度に嫉妬し、相手を束縛する。

自分の意見を押し付ける

  • 相手の意見や感情を無視して、自分の考えを強制する。

過去の過ちを何度も蒸し返す

  • 過去の失敗やミスを何度も持ち出し、相手を責める。

相手の努力や成果を認めない

  • 相手がどれだけ頑張っても、それを認めず評価しない。

脅しや威嚇をする

  • 相手を怖がらせるような言動や態度を取る。

プライバシーを侵害する

  • 相手のメールやメッセージを勝手にチェックするなど、プライバシーを尊重しない。

モラハラの人は基本的に相手を支配しようとします。
なので、批判や脅し、冷たい態度を取るのものそうやってコントロールしようとしています。

あとお金を自由に使わせないってパターンと、お金を家に入れず自分の好きなように使ってしまうってパターンもあります。

プライバシーの侵害やコントロールになると思うんですが、僕のお客さんであったのは奥さんが大切にしているものを勝手に捨ててしまったりもあります。

どの行動もですが、常に自分が「上」でいようとしているんですね。

行動や態度で見抜く、気づきにくいモラハラのサイン

これは、今現在モラハラって旦那もですが、これからそうなる可能性の人も含まれますので自分の旦那にその兆候が見られたり、これから結婚を考える相手がいる人も確認してみてください。
これに全て当てはまらなくても3つ以上あてはまるなら要注意です。

Aのタイプの場合

① いい人
② 周りの人から評価が高い
③ 仕事が忙しい
④ 親しくなると遅刻やドタキャンが多い
⑤ 偏食が多い。好き嫌いが激しい
⑥ 急に電話をしてくる
⑦ 昨日と今日で言っていることが違う
⑧ 「言った」「言ってない」と行き違いがよく起こる

Bのタイプの場合

① 頭の回転が早い
② 正義感が強い
③ 仕事場で「長」とか「リーダー」をしている
④ 学生の時に「学級委員」とか「生徒会長」とかをしていた
⑤ 「教える」仕事をしている
⑥ 理屈っぽい
⑦ 話が長い。LINEなどで長文を送ってくる
⑧ 自分が間違っていると屁理屈を言い出す

Cのタイプの場合

① 寡黙であまり喋らない
② 専門職とか職人的な仕事をしている
③ 空気が読めない
④ 冷たく感じることがある
⑤ 変わり者
⑥ 会話の時に何処を見ているかわからない
⑦ LINEとか返事をしてこない時が多い

これは素質から行動を参考に今まで僕が見てきたモラハラ夫の人の行動を書いています。

見るとわかると思いますが、Cのタイプの人って結婚する前からある程度わかると思います。
実際このタイプの人は自己中な面が強いのでわかりやすいんです。

多くのモラハラ夫に悩まされている人に共通なのは、付き合い始めとか結婚当初はモラハラでなくむしろ「いい人」だったって事がほとんどなんです。

よく、モラハラで悩んでいる人がSNSなどにその事を投稿していると、心無い人から「なんでそんな奴と結婚したんだよ。そんな奴と結婚するお前が悪いだろ」みたいな事を言われます。

でも、Cの場合を除いては最初から「そんな人」なら結婚しません。

とくにAのタイプの人を見抜くのはかなりの至難の業です。

Bの人の場合は、仕事ができて頭の回転も早く「人のため」もできるので「頼りになる」とか「引っ張ってくれそう」って思いやすいのです。実際、結婚してもそんなこところはあるんですが、「人のため」が相手に自分の価値観を押し付けたりそうでない相手を馬鹿にすることが「モラハラ」になっています。

これ、女性の素質によってはある程度はなりたったりします。素質によっては「合わせている」方が楽なタイプがいます。そんなタイプの人は、自分から決めたり自分が全面に出るのはかえって苦痛だったりするんですね。

だから、少々、押しつけられても合わせている状態が楽だったりもするんです。

それにこのタイプも、付き合っていたりするとなんとなく「モラハラっぽい」ってのは見えてくるんですよ。なので、それをOKであればそれはそれでよいんです。

問題はAのタイプで、仮にこの3つのタイプの男性がいたら、容姿がさほど変わらなく経済的なことなども一緒だとしたら間違いなくAがモテます。
女性がよく男性に求める条件の「優しい」っていうのをもっとも言われるのがこのAのタイプです。

そして、女性的な情緒的な面や共感など女性が好むものを持っています。

それならなぜAのタイプが一番問題かと言うと、この女性に好まれる行動は全てが「自分の世の中からのイメージ」でやっているからです。

Aのタイプに「いい人」って項目と「周りの人から評価が高い」って項目がありますよね。
これは、このタイプの特徴で先程も「自分の世の中からのイメージ」って部分がやらせています。

自分が世の中とか世間から、「いい人」「できる人」に見られていることがとても重要な人達なんです。

そしてその事に関しては非常に長けています。

空気を読むのも上手いですし感も働きます。

そして、女性はほとんどの人が「フレックス」の要素を多少なりとも持っているんですが、このAのタイプは強いフレックスですので、女性の喜ぶことを自然とできてしまうんです。

ところが、あくまでもその行動は「世間の評価」「自分の世間からのイメージ」のためです。

なので、「身内」になれば一切しません。

この「身内になれば」がどの時点でなのかは、素質の組み合わせや育った環境で変わるので一概にはいえないんです。

僕が相談を受けた人達では、「付き合い始めたら」って人もいれば「男女の関係になった」ってときからの人もいますが、「結婚してから少しづつ」ってのが一番多いように思います。

ある距離感で突然、変わる人もいれば距離感によって少しづつの人のいます。

彼氏が男女の関係になった途端にそれまでの「お姫様」のように扱われて「こんな優しい人はいない」って思っていた、180度変わってあまりの変わりように「二重人格なのでは」って相談されたお客さんもおられましたね。ただ、この人には付き合う前にその男性の事で相談されたので「今は優しいかもしれないけど、親しくなったらぜんぜん変わりますよ。本質的なこの男性はかなりのモラハラで自分勝手ですから付き合うのはやめたほうがいいですよ」って言ってるんですけどね~

その時は、「こんないい人がそんな変わるわけがない」と信じなかったぐらい優しくていい人だったそうです。

「結婚してから少しずつ」なんですが、このパターンが一番多くてしかも結婚後なんで余計に困るわけなんですが、そういう人に話を聞くと結婚してモラハラって思い出してから思い返してみるとその兆候は付き合っているときからあったそうなんです。

でも、その時は「気のせいかな」とか「たまたまかな」「機嫌が悪かったからかな」「少しぐらいは悪い面もあるよね」って「良い方」に考えてしまうんだそうです。

そして、結婚後に「モラハラ?」って思い出しても、「そのうち気づいて治るのでは」「自己成長してよくなるのでは」とか「子供が生まれたら責任感から変わるのでは」って期待もするようです。

僕が見てきたこのタイプの人で「モラハラ」って状態になって、良くなったことを見たことがありません。よくても「仮面夫婦」で離婚しなかったぐらいです。

それと、結婚後にモラハラの兆候が強くなってきても、「いい人に見られたい」が一気に消えるわけではないので、最初のうちはモラハラな行動と「いい人」「優しい人」を繰り返すので余計に「いい人、優し人」の方が本質で「モラハラ」な方は「ストレスとか何か理由があって」だろうと思いがちなんです。

でも、この素質のタイプの人はモラハラの方が本質です。

モラハラ夫への対処法

先に答えを言って置くと、「対処法」が通用するレベルのモラハラでしたら話し合いとか第三者に仲介してもらえば「雨降って地固まる」的によくなることが多いですが、そもそも酷いモラハラや今回の3つ上げた素質のタイプだと「対処法」なんて存在しません。

例えば、話が自分の都合で変わったり酷い事を言ったりするのを「録音」していたとしても、Aのタイプは録音していたこと自体を怒り始めます。Bのタイプは屁理屈を言って論破してきます。Cのタイプは気にもしません(離婚の時に有利になるので録音することは必要ですが)

よくモラハラな行動をされた時に、同じことをやり返したらそれが相手には嫌なことだってわかるって言うような対処法を書いていたりする人もいますが、それでわかるのは酷いモラハラではないんです。

今回の3つのタイプは自分はやってもいいけど相手はしたらダメなので同じことをやり返したらキレられるか、その時はある程度やり返せてても後で倍返し以上になって返ってきます。

自分が正しいが大前提なので、自分のは正しいことをしていて奥さんのは同じことでも「間違ってる」のです。

基本、話し合いなんて通用しませんし第三者を介入させても、Aは「いい人」に見せるのが非常に上手いので奥さんの方が悪物にされますし、Bは論破するのが得意なのでかなり頭の回る人を連れてこないと論破されますし、逆にBは論破されると屁理屈を言い出して「相手が本当の正しいを理解できないだけだ」ってなるので話にならなくなります。

Cに関しては第三者が来れば「Cが悪い」のがすぐに分かるのですが、だからって何を言われても「だからなに?」としか思いません。

途中に書いたように「自分が思っていることは相手も思っている」「自分の正しいはこの世の正しさ」「自分以外って概念がわからない」のですから、対処法は「物理的に離れる」の一択です。

「離婚したくないから」と思われるのかもしれませんが、離婚しなくて幸せになった人を見たことがありませんが、離婚した人で幸せになった人は何人も見てきています。

このブログでモラハラ夫関する記事をいくつか書いていますのでこれも参考にしてみてください。
https://getterlabo.com/2024/03/09/post-997/
https://getterlabo.com/2024/03/02/post-911/
https://getterlabo.com/2023/05/19/post-381/
https://ameblo.jp/getlabo/entry-12406348575.html
https://getterlabo.com/2023/10/24/post-577/
https://getterlabo.com/2024/02/03/post-689/

離婚を考える判断基準

これは僕的に言うと、このAとBとCの素質に該当して途中に書いたモラハラだと思われる行動が現れて、話し合いなどをしても話し合いにならないか、その場は良いことばかり言って改善しないなら、もうその旦那さんの改善の可能性はかなり低いです。

命をなくすような体験でもしない限り無理だと思います。

これに旦那側の親が旦那の味方しかしないようなら完全にアウトです。

ここで、自分達の息子が嫁いできてくれた女性を悲しませている事を怒るような親ならそもそも酷いモラハラ夫になんてなってないでしょうから、義両親が味方になってくれるのはほぼ可能性はないでしょうね。あるとしたら、義両親が息子の味方にならなかったとしても無責任に関わろうとしないぐらいですかね。

子どもに対する影響と対応

離婚の時に思いとどまる理由の一つに「子供」の存在があると思います。

これもいろいろな人を見てわかったことは、モラハラの旦那で悩んでいるのをどんなに隠して上辺だけは「夫婦」を演じても子供は見破ります。

だからって子供はその事を指摘したりはしませんよ。

子供には嘘は通じなんです。
特にお母さんはね。

母と子の絆っていうのはすごく強いんです。だから、子供たちには無意識にお母さんの心の中が伝わっているんです。すると、子供たちからは振る舞ってる表面的な言動と心の中から伝わってくるものが違いすぎるので「違和感」でしかないんです。

そして、子供たちはその違和感を感じると「お母さんの本音を引き出す行動」を始めます。

人の本音を引き出す方法は2つあるんですよ。

それは「怒らす」か「困らせる」ことです。

なので、子供は異常行動を始めます。
癇癪を起こし始めたり、不登校になったり勉強をしなくなったり暴れたり口を利かなくなったり・・・時には「病気」にもなります。

親が子供にしてあげれることは、食事をさせたり学校に行かせたりだけではなくて「大人の姿」を見せることなんです。

その大人の姿が上手くいってると装おって本当は辛いのに我慢しているなんて、子供はそんな大人になりたいと思うでしょうか?

なりたくはないんです。だから、大人になろうとしません。

大人になろうとしない子供たちは、それでも体は成長し年を重ねるから「大人」という立場には強制的にならされます。そうなった子供達の人生は悩みだらけのものになってしまいます。

逆に離婚してシングルマザーになろうと、子供を残して離婚して出ていこうと「お母さんが幸せになる」事に向かっていれば、子供は一時的には不安定になるかもしれませんが最終的には「自分たちもそんな大人になろう」として進め始めます。

「離婚」と言う子供たちに迷惑をかけて自分だけが幸せになろうとしてはいけないのではないか?そんなふうに考える人もいるでしょうが、自分が幸せに向かう姿を見せる事が子供たちが自分の人生を幸せにできる方法なんです。

だから、それは子供たちのためにやってることなんです。

もしも、離婚を考えるような状態の時に「子どものために」と思って離婚をとどまるのは、本当に「子供」を考えていっていますか?

人は「安定」を好む生き物ですから、どんなに嫌な事があって今の状態を変えるのは恐怖です。
でも、その一歩を踏み出さないと自分は幸せになれないのを知ってて逃げているだけでないですかね?

そのもっともらしい「理由」に「子どものため」を使ってませんか?

それって子供は見破りますよ。

離婚してシングルマザーになった人、離婚して子供は残して出てきた人。
どちらも、その後に自分のやりたいことや自分らしさを見つけ出した人達は本人も幸せですが、子供たちも本当に素晴らしい成長をしています。

逆に子どものためって理由をつけて離婚から逃げた人って、多くが子供たちが手がかからなくなっても離婚せずに悩んでいます。ということは、離婚しない理由って「子供」ではないってことです。

モラハラから受けるストレスと影響

「離婚して自分が幸せになれるようになること」ってお話をしましたが、だったら離婚せずに頑張って自分のやりたいことを見つけて・・・って思う人もいます。

確かに一つの手かもしれません。完全に仮面夫婦状態になってそれをしている人もいます。

ただ、酷いモラハラ夫の場合は「自分らしさ」「自分の本質」を失わされます。

モラハラ夫との生活では自分のやりたいこともするには物理的にも難しいですが(時間やお金の制限をされる)、なにより「自分らしさ」を失うとそもそも「やりたいこと」を見つけれません。

本当にやりたいことって「自分らしさ」が基本にあるんです。

そして、その状態になっていることにそんな奥さんは気がついていません。

僕のお客さんの例ではそんなモラハラ夫から離婚したのですが、離婚後にあることを友人に指摘されたんだそうです。その方は何をするにも相手の人に「断り」を入れるんです。

友達が車で迎えにきたら車に乗る時に「乗ってよい?」、友達と外出をしている時にトイレに行くときも「トイレにいっていい?」、友達とショッピングに行った時に自分の服を買うのに「買っていい?」と・・・

友人は迎えにきているんですから車に乗るのは当たり前です。トイレに行くのも「トイレに行ってくるね」ですし、自分の買い物ですから「これ似合うかな」ならわかりますが断る必要なんてありませんよね。

要はモラハラ夫に常に否定されて来ているから、どんなことも「お伺いを立てる」のが習慣になってしまっているんです。

離婚してモラハラ夫の影響がなくなってもそこから抜け出せないんですよ。

これでは自分らしさなんて出せませんよね。

これだけでなく、酷いモラハラ夫がいると無意識下の「習慣」が書き換わってしまうんです。

人の行動の95%は無意識の中に入っている「習慣」というプログラムで行動、判断しています。
ここが、自分らしくが機能していない状態ではどうやって「やりたいこと」も「幸せ」もたどり着けません。

モラハラ夫と一緒に生活するには、「自分を失くす」って幸せとは真反対の事をするしかなくなるんです。

その心の状態から脱出するのは、物理的にモラハラから離れて自分を客観視できないといけないんです。

離婚の法律的側面

「婚姻」というのは「契約」ですから、それを破棄するにはそれ相応の理由が必要になってきます。

もちろん、契約である以上は双方が「離婚」で合意しているのなら問題ないのですが、今まで僕が見てきたモラハラ夫の多くは何故か結婚生活がどんなに破綻していても離婚したがりません。

そうなると調停などが必要になるんですが、その時に「モラハラ」も理由にはなり得ますが問題はそれをどうやって証明するかです。

DVのように形として残るのならまだいいのですが、モラハラは言葉や態度などがほとんどなので後からそれを第三者に伝えるのは非常に難しいのです。

ちなみに、モラハラからDVというのもよくある話なので、もしもDVをされた場合は警察に連絡してください。ただし、警察と言っても「110番」はダメです。それは命に関わるような時だけです。

なぜ、110番がダメかと言うと、110番をすると必ず警察官が来ますが、この場合はよほどの大怪我以外は「民事不介入」でせいぜい口頭注意ぐらいで帰ってしまいます。
すると、警察を呼んだことでモラハラ夫は余計に激怒して何をされるかわかりません。

この場合は警察の相談ダイヤルの「#9110」にかけてださい。
最寄りの警察の相談窓口に繋がります。

このダイヤルは「県民の安全と平穏に関する幅広い相談に応じています」となっているので、「夫婦のことで」とか思わないで相談して大丈夫です。これは僕のお客さんの中には警察関係者の人もおられますので、その方たちが「遠慮なくかけてください」と言われています。

ただ、夜や土日はやっていないので(昔は24時間だったんですが・・)そこが欠点ですね。
ちなみに、最寄りの警察の「生活安全相談窓口」に電話したり直接行ったりしてもよいです。

ここにDVを受けた事に相談すると、警察に相談内容の記録が残りますし病院などを紹介してくれ暴力を受けた証拠を残せます。その他、警察以外の必要な関係機関等も紹介してもらえます。

モラハラの事に話を戻しますが、今回のAのタイプとかは「外面」は非常によくて「いい人」に見せるのはうまいんです。
そして、話を自分の有利なように話すがとても得意です。

はっきりと、「妻が悪い」とは言わなくて「自分もダメなところが」というような言い方をしながら、自分に不利になる部分は上手く伝えず相手が「旦那はいい人で嫁のわがまま」的に誤認させるように伝えます。

調停員や裁判官はあくまでも中立の立場ですから、どちらもが正しくてどちらもが嘘を言っている可能性があるので、いくらモラハラだと訴えても客観的な証拠がなければなかなか認めてもらえません。

むしろ、そのくらいは我慢してとかもっと話をしないとみたいにモラハラなことをわかってもらえなくなります。

Bのタイプの人は頭の回転がいいのと「論理思考」がとても得意なので、「言い負ける」可能性がでてきます。

ちなみにCのタイプの人は誰が見てもCの人が悪なので大丈夫だとは思いますが・・・

なので、弁護士さんとかを付けるのは必要になってくるかと思います。
ただ、弁護士さんも分野によって「得手不得手」がかなりありますので、離婚の相談やモラハラへの対処が得意な人を探してください。

この調停にしても弁護士さんにしても必要なことは「証拠」です。

弁護士も調停員も裁判官も「それが本当のか」はわからないわけですから、「話」だけでは信じてもらえません。弁護士はこちらが雇っているんですから味方はしてくれますが、いくら弁護士でも奥さんの「証言」だけでは戦えません。

なので、重要のなのは「録音」になります。
今の時代はスマートフォンで簡単に録音できますから、可能な限り録音を残しましょう。
これ僕が相談を受けた人達を見ていると、モラハラ夫で悩んでいても「離婚」はまだ悩んでいるって状態の人が多いんですが、そうすると「離婚」を心に決めてから「録音」などの証拠集めを始める人が多いんですよ。

でも、この録音だって1回ではダメですから複数の録音が必要です。
モラハラな行動をしている時に100%録音できるとも限りません。

なので、決めてからじゃそこからかなり長い間の我慢をしてないといけなくなりますので、「モラハラ?」って悩んだ時点で「録音」は可能な限りしておいたほうがよいですよ。
使わなかったら消せばいいだけですからね。

この録音ですが、スマホがすでに持っているので簡単なんですが、意外と録音するタイミングが難しいのです。僕のお客さんなんかでもモラハラな行動の時にとっさに「スマホを取り出して録音ボタンを・・ってのはなかなか難しくて」って人が多いです。

確かに、モラハラ夫の前でいきなりスマホを出して気づかれないように録音ボタンを押すのは簡単じゃないですよね。そこで、「ボイスレコーダー」がおすすめです。

最近のボイスレコーダは安いものでも40時間以上とか連続で録音できますから、録音状態にして1日中持っておけば録音できる可能性が大きく上がります。

パソコンを持っててそれなりに使えるなら、録音した音声をパソコンのハードディスクとかに移してボイスレコーダーの容量を確保したり音声のいらない部分を編集でカットしたりもできますが・・・

そういう事に疎い人も多いでしょうから、録音の連続使用時間もですがそのボイスレコーダーにとにかくひたすら録音を溜めておけるものの方がいいでしょうね~それと安いものは中華製のとかありますが、やはり音が悪くてポケットの中とかに入れたままだと相手の声がはっきりと聞こえなかったりもします。

なので少し高くても日本製の方があとあとの事を考えるとよいと思いますよ。

そのあたりの事を考えると、このあたりの製品がよいかな~と思います。60時間の連続録音でできますし長時間モードなら1570時間も録音できますからかなりの時間を溜めておけます。そして日本製です。
https://amzn.to/3yBKgOb

録音以外にも「メモを残す」ってのもあります。
録音ができないような場面とかの事をモラハラ夫の言動や行動、場所、日時などをメモに残します。
ただ、メモは「嘘」も書けますからある程度の期間を継続して書いていないと証拠になりません。

あとは、DVなどがあった場合は先程の警察の相談ダイヤルからの病院での診断書が確実な証拠になります。

モラハラ夫には、お金を渡さないとか使わせないってのもありますが、これはその都度のメモを残すくらいしかなかなか難しいですね。買い物のレシートとか通帳のコピーとかもあれば何かの証拠になるかもしれませんが、お金って「誰のもの」ってのが証明しにくいんでね~

お金を出さない事を言ってわざとそれをモラハラ夫に喋らせて録音の方が現実的なのかもしれません。

話が前後しますが弁護士への相談にかんして、「法テラス」ってのがありますがこれは無料なんで相談されるのはいいのですが意外と役に立ちません。
法テラス自体は、相談にはのってくれず内容的に弁護士が必要なのかを判断してくれるのと所属の弁護士を紹介してくれるだけです。

その紹介も、所属の弁護士さんが定期的にしている「相談会」などに予約をしてくれるだけなんです。

だいたい相談会だと30分しかないので、内容を伝えているうちに時間切れになっちゃってありきたりなアドバイスしか受けれなかったりしますし、これは僕の私見なのですがこれで相談会をしている弁護士さんって若手の人が多いんですよ。若手の人がダメとかじゃないんですが、経験の浅い人が多くて、僕が以前、嫁さんの相続の問題でこれで相談した時は、僕の言う話についてこれず一生懸命に六法全書を引いていて時間が終わってしまいました。

法テラスの場合は、収入などに応じて「無料」で弁護士さんに相談が可能ですが、これは実は法テラスを通さなくても出来るんです。その弁護士さんが法テラスに所属していればその弁護士さんに直接相談の依頼をしても法テラスから費用を出してもらって無料で相談をできます。

「収入」の基準が個人ではなくて「世帯」なので、旦那さんがそれなりの収入だつたりすると難しいですが、よさそうな弁護士さんがいたら相談を依頼する時に、法テラスの無料は使えるのかを聞いてみるとよいと思います。

そうそう、僕が相談を受ける時にモラハラとかだけでなく、法律的な事が絡む時は僕もそれなりの知識は持っていますが「専門家の人にも相談してください」ということを言います。

そんな時に弁護士さんや司法書士さんに相談する時に、費用が高いのでは思う人もおられますがTVに出ているような有名な人は知りませんけど一般的に「相談」は30分~1時間で5000円と言われています。

良心的な人は時間を超えてもその金額で相談に乗ってくれたりしますので、よい方を探してみてください。弁護士さんが高いイメージなのは、相談料でなくて「依頼料」と勘違いしているからです。

これは例えば裁判を弁護してもらうなどの時にには「着手金」と「実費」「時間報酬」などがかかるから、数十万円とか数百万円になるんです(日本はこれが高すぎるので本当に困っている人が裁判をできないんです)

ちなみに、こちらも収入に応じて法テラスが出してくれる制度がありますが、金額が低すぎてほとんどの弁護士さんはしてくれないのが現状で制度が現状に全くあっていません。

それと、これも相談者さんで勘違いしている人が多いですが、「調停」ってTVで出てくるような法定でモラハラ旦那を相手に弁護士も交えて戦うようなものではありませんからね。

家庭裁判所の部屋に行って調停員さんに相談したり話たりするものです。その時に旦那さんと同席は怖いでしょうから旦那さんとは別々の日にもしてくれます。

調停は調停員が双方の話を聞いて、裁判官と協議して結論やアドバイスをしてくれます。
その時に基本的には調停で「離婚」を進められてもそれは法的には拘束力はありません。

ただ、調停で「離婚」が認められているような場合は、その次の「裁判」に進んだ時に調停での結論は重視されますので離婚になるケースも多いです。

その他にも「相談」ってなると、市町村などがモラハラやDVに関しての相談ができるところがあるはずです。

あと意外と知らないのが「法務局」です。
法務局って家でも買わないと馴染みがないですが、法務局は差別や虐待、ハラスメントなど、様々な人権問題についての相談を受け付けつけているんです。

法務局職員か人権擁護委員が相談にのってくれます。

どこでもいいので、「行政」に相談をすればそこで解決しなくても、必要な機関を紹介してくれたりもしますから一度、相談してみたらよいと思いますよ。

まあ、もちろん僕でもいいですけどね。

離婚が成立した時に必要なこと

お互いの協議であれ、調停であれ離婚が決まった時に必要なことは、大きく3つあります。

親権

子供の親権をどちらにするかです。

これは子供がいなければよいのですが、いた場合に大きな問題になります。
僕の見てきた多くのモラハラ夫は離婚もしたがりませんが、何故か親権も渡したがりません。

浮気とかの場合はわりとあっさり親権は渡してくるのですが・・・モラハラ夫は何故なんでしょうね。

離婚をしたことがない人は知らない人が多いのですが、「親権」を決めるのは離婚後でゆっくり考えてってのはできません。離婚届に「親権」を書く欄があります。そして、一度届けてしまった親権はよほどの事がない限りは取り戻せません。

ただ、日本の場合は親権に関してはかなり母親が有利です。

極端な場合、母親が精神疾患だと診断書が出ていても母親に親権が行くことが多いです。

よく、母親だけでは経済的に苦しいから親権が取れないのではと思われえいる人もいますが、経済的な理由で親権が父親に行くことはまずありません。

父親に親権が行く可能性は、母親が犯罪者や子供に酷い虐待が認められた時ぐらいです。

「酷い虐待」と書いたのは、僕のお客さんで母親が軽い暴力をふるっているぐらいの虐待をしていても裁判所は父親に親権を認めないケースがあるからです。

それぐらい、日本は親権に関しては「母親」が絶対なんです。

ちなみに、調停で親権を争った場合は子供の意見も聞かれます。
年齢にもよりますが、専門の資格を持った調停員が子供たちからどちらを選ぶかの意見を聞きます。
この時に、モラハラ夫に子供が嘘を言わされていてもほとんどの場合は見抜かれます。

ただ、これも「当たり外れ」はありますので、普段から子供たちとの関係性をよくしておくことが重要です。

あと、今お話したのは「親権を取る」って方向での話でしたが「親権を手放す」も時には必要になります。

それは「モラハラから受けるストレスと影響」のなかで書いたように、最優先なのは「自分が幸せに向かう」って事でそれは最終的には子供たちが大人になっていく過程でとても重要なことなんです。

子供を置いて離婚するのは本当に辛いことだとは思いますが、そこで嘘や偽りで「家族」を演じ続けることは自分自身の人生を壊す事にもなりますし、それを見て育った子供は大人になってその代償を払わされます。

そこで必要になってくるのがもう一つのことです。

それが「決め事」です。

養育費

「養育費」ですが、これに関して大きく勘違いしている人がいますが、養育費って話し合って「払う」「払わない」を決めるものではなくて「払うのが義務」なんです。

なので、「払わない」って言うのは基本通用しません。

これ法務省のホームページにこう書かれています。
「離婚によって親権者でなくなった親であっても,子どもの親であることに変わりはありませんので,親として養育費の支払義務を負います」

義務があると明記していますよね。ですので、モラハラ夫と離婚して親権を取った場合はモラハラ夫は養育費の支払い義務が発生します。たまにモラハラ夫で「俺は払う気なんてない」とか言い出すアホがいますが、「気があるか」どうかの問題でなくて「親」である以上は「義務」なんです。

なので、遠慮なく養育費は主張してください。

決めるのは「払うかどうか」ではなく「いくら払うか」です。

このいくら払うかは、いちおう裁判所が基準になる「算定表」っての公表してるんです。
ただ、これは絶対ではないので、状況によってのケースバイケースにはなりますがこの算定表の額は「払え」と主張しても問題ないと思います。

少しわかりにくいんですが算定法のリンクを載せておきますので参考にしてみてください。
https://www.courts.go.jp/toukei_siryou/siryo/H30shihou_houkoku/index.html

ただ、算定表をみるとわかるんですが、相手の年収が75万円以下とかだと算定額がゼロになっちゃうんで、働いてない相手とかだと取れないんですよね。

養育費の金額を決めるのには話し合いですが、その時に「(1)養育費の金額,(2)支払期間,(3)支払時期,(4)振込先など」を具体的に決めてください。

それを「書面」で残すのですが、ここでよく「口約束」にしちゃう人いますが、まず間違いなく後で揉めます。

この書面の書き方とか雛形はここにあるんで参考にしてみてください。
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00194.html

この書面ですが、「公正証書」にすることを強くおすすめします。
公正証書は「公証人役場」ってところに行けば作れますので、お近くの公証人役場に問い合わせてみてください。

なぜ、ただの書面ではなくて公正証書にするかっていうと、もしも養育費などの支払いがされなかったり、このあと出てくる面会交流権などが守られなかった時に、公正証書があればいきなり「強制執行」できるからです。

ない場合は、その交わした書類の審議から裁判所でしないといけないので、強制執行に時間と手間がかかってしまうんです。

ただ、これもいろいろ難しい面があって強制執行と言っても「相手の実際の今の年収」とか「勤め先」とかなかなか個人で把握するのが難しい事も多いんですよ。

いくらでもお金があって探偵でも弁護士でも雇えていくらでも調べれるっていうのならいいのですが・・・日本の司法ってお金のある人にしか有利に働かないようにできているんですよね~

明石市のように支払われなかった養育費を行政が立替て、代わりに請求してそれでも支払われければ、差し押さえなどをする制度を作っている自治体も一部はあります。

こう言うのって国がやるべきだと思うんですけどね~いまは、弁護士に儲けさせているだけに思うんですけどね。
今年(2024年)に立憲民主がこの取り立て立替の制度を導入する事を国会に提出してますが、今後どうなるんでしょうね~

あと、ここで書くと長くなるんでやめますが、2026年5月までに導入される「共同親権」もモラハラ夫には有利になる内容が多くあるので「現状」にまったく合ってないように思うんでどうなるんでしょうね~

面会交流権

これは、親権を手放した方の親が定期的に子供と会う権利です。

なので、仮にモラハラ夫から離婚する時に親権を手放したとしても、子供と二度と会えないってわけではありません。会う権利は法律で保証されています。

逆に親権を取ってもモラハラ夫に面会交流権があることになります。
「モラハラ夫になんか子供を会わせたくない」と思うかもしれませんが、これはよほどの事がないと拒否できません。

できる可能性は、子供への虐待の可能性がある場合とか、ある程度の年齢になった子供が明確に拒否している場合は拒否が認められる時もあります。

これも、面会頻度、面会日時、面会場所、待ち合わせ方法、連絡方法、学校行事などへの参加の可否、プレゼントやお小遣いの取り扱い、宿泊の有無などを離婚時に取り決めをして、養育費と同じように書面化して公正証書にしておくとよいです。口約束にしている人がけっこういますが、これも後で揉めるもとです。

モラハラ夫に親権がある場合はいろいろ理由をつけて会わせないようにしますし、親権を取っている場合はモラハラ夫が何かと理由を付けて約束以上に会おうとしてきたりします。

ただ、これって一つ大きな問題があって公正証書にはするほうが良いんですけどこれ事実上は「強制執行」ができないんですよ。

養育費のような「お金」などの「物」なら差し押さえとかできますが、「人」って差し押さえができないんですよ。

公正証書があればすぐにでも家庭裁判所から「面会交流権の取り決めを守りなさい」という注意をだせます。

モラハラ旦那に裁判所や弁護士から「取り決めた面会交流権を守りなさい」と言う注意は行きますが、じゃあって裁判所の人が子供迎えに行って連れてきたりするわけではないんですよ。

これ民事ですから警察はなにもしてはくれません。

これも無視されたらできることは、裁判所から「面会交流をさせなかったら、1回につき〇万円支払いなさい」って言う「間接強制」ってのはできます。これでプレッシャーをかける事はできますし、従わなければお金を支払わなければならなくはなります。

それでもダメなら「精神的苦痛」で慰謝料ってことも可能ではあります。
どこまでいっても子供自体に会うことを強制できないんです。

ただ、これはいろいろ見てきてモラハラ夫って社会的には「いい人」を演じている時が多いので、弁護士とか裁判所が出てくると意外と従う時が多いんです。

特に今回話しているAのタイプのモラハラ夫って世間的にはいい人を演じたい上にまちがいなく中身は「ビビり」なんで、「裁判所」とか「弁護士」なんて言葉にはビビります。

逆に親権を取っている場合は、会わせないとこれをされる可能性が出てきますので気をつけてください。

モラハラ夫に会わせるのが怖いとか、会わせるための連絡をしたくないって人は民間の「親子交流支援団体」があったりします。こういうところは、会うための連絡調整を代行してくれたり、時には付き添いなどもしてくれます(有料のところが多い)

逆に会わせてくれないなどの場合も、弁護士だけでなくこういうところも相談に乗ってくれたり間に入ってくれたりをするので近くにないかをさがしてみてください。

そうそう、これもよく勘違いしている人がいますが、「養育費」って男性だけの義務じゃないんですよ。先程書いた等に「親」の義務なんで母親にも発生します。

後書き

何気に書き始めたモラハラの話が離婚のことまで書き始めてなんだか超大作になってしまいました。

今回のお話で一番に言いたいことは、本当に酷いモラハラ夫(特に今回の3タイプ)は基本的は「もしかしたらモラハラが治るかも」は通用しません。

そして、どんなに表面的にいい夫婦を演じても子供には通用しませんし、それで我慢して子供を育てればその時にできた心の傷を子供は大人になってから「悩み」という形で精算させられます。

これは言い換えれば、あなた自身が幸せになろうと一歩を踏み出さない事は自分自身の人生も壊しますが、子供にも重荷を背負わせてしまうことになるんです。

なので、「子どものために」って言う離婚しない理由は、「子供の為」になってないどころかむしろ逆に苦しめる結果にしかなりません。

必要なことは、たったの1つだけです。

「あなたが幸せんになろうとすること」

ただ、それだけです。

あとはそうしている母親をみた子供は自分自身の力で幸せになろうとします。
逆に我慢して心の底では幸せになれないでいたら、子供は幸せになろうとしなくなり人生を苦しみます。

一時的には不安定にはなるでしょうけど、眼の前のことでなく将来の子供たちの人生を考えてみてください。そして子供たち自身の力を信じてみてください。

母親と子供は心の中でいつまでもつながっています。
それはどんなに離れていても、実際に会うことがなくてもつながっていて無意識下でお母さんの心を受けと取っています。

だから、すべきことはただ一つです。

あなたが幸せになること

それにはモラハラ夫は邪魔でしかないでしょ。

長年、酷いモラハラ夫に悩まされてきた嫁さんの書いた電子書籍もありますのでよかった読んでみてください。ちみに、嫁さんの元旦那はAタイプです。
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それではこれで終わります。

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